ワークマンの“冷感Tシャツ”がヒット連発 累計180万枚超えの次に来るのは?:「-10℃」シリーズ(3/3 ページ)
ワークマンの夏向け新作アイテム「氷撃冷感 -10℃ 半袖Tシャツ」(580円)が売れている。特徴やヒットの要因を聞いた。
ワークマンが考える“ひんやりTシャツ”ヒットの理由
2025年も冷感アイテムが引き続き好調なワークマン。広報担当者はその理由について、「夏の暑さが厳しくなる中で、過酷な環境で働く人だけでなく、一般の人たちの間でも暑さ対策への意識が高まっている」と説明している。
連日の猛暑により衣服でも“ひんやりアイテム”を選択する機会が増え、複数枚購入して気軽に着回せる商品へのニーズが高まっているようだ。
同社としても従来のターゲットである現場の作業員だけでなく、一般消費者も含め多様な用途に対応できるよう、商品設計を行っているという。「特に売れているTシャツ類については洗い替えがしやすい価格帯とし、冷感機能に加え安全性や速乾性、耐久性も強化している」
もう1つの傾向は、消費者の購入時期が早まっていることだ。ワークマンでは近年、夏向け商品の発表を例年より約1カ月早めている。2025年は6月から30℃を超える日が増えていることもあり、例年以上に早く暑さ対策の商品を店頭に並べられるよう準備を進めたという。
来年に向けても、ワークマンの特徴である機能性と価格、ブランド価値はそのままに、多くの人のニーズに応える商品開発を進めていく方針だ。「新しい素材の開発に加えて、最近は『ひんやり感』をすぐに実感できる商品を求める人が増えている。そのためワークマンでは、冷感ベスト(電気で瞬間冷却できるペルチェベスト)の場合、体に触れるデバイス部分がより冷たく感じられるような商品の開発も検討している」
ワークマン全体で見ると女性客も増えていることから、性別や年代を問わず着用できる商品開発を進めていくとのことだ。来年はどのような“ひんやりアイテム”が登場するのか。今後の展開にも注目したい。
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