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「冷蔵庫未満、タッパー以上」 “もう一つの保存家電”がヒットしたワケテストマーケティングから見るプロダクトの近未来(1/3 ページ)

猛暑と食料高騰が続く中、累計1.5億円超の支持を得た真空保存容器「OoBLE」が注目を集めている。生活者の「冷蔵庫が欲しいのではない」という本質的ニーズに寄り添った、新たな保存ソリューションとは。

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「テストマーケティングから見るプロダクトの近未来

企業の新商品・サービスの挑戦を支援するプラットフォーム、Makuake。ここでは日夜、新たなコンセプトを持った商品が企画され、ユーザーの厳しい目にさらされている。多くの支持を集めた商品にはどのような特徴があるのか。本連載では既に終了したプロジェクトを振り返り、成功の要因からプロダクト開発の近未来を探る。

 近年の物価高騰に加え、今夏も厳しい猛暑が予測されるなか、家庭内の「食材の保存」を巡る課題が一層顕在化しています。

 円安の影響もあり、米をはじめとする多くの食材が値上がりしているため、まとめ買いによってコストを抑えたいと考える生活者が増えています。しかし、冷蔵庫の容量には限りがあり、常温保存ではすぐに傷んでしまうという不安も根強くあります。特に都市部の住宅ではスペースに余裕がなく、セカンド冷蔵庫の導入が現実的でないケースも多く見受けられます。

 こうしたニーズを的確に捉え、応援購入サービス「Makuake」で累計応援購入額が1.5億円を超えるヒットとなっているのが、真空保存容器「OoBLE(オーブル)」です。


真空保存容器「OoBLE(オーブル)」(提供:マクアケ、以下同)

著者プロフィール:朝倉亮

株式会社マクアケ キュレーション局 キュレーター

鳥取県出身。それぞれ100年以上続く木工所と農業関連の企業を営む両親の元で生まれる。株式会社マクアケ入社後、キュレーターとして数多くのプロジェクトに携わる。

2021年10月より中四国拠点の責任者として、主に中四国地域のプロジェクトサポートを行う。


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