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チョコザップはなぜ伸びた? “3年で1800店”の裏にある仕組みの力ササる“数字”のつくり方(5/5 ページ)

無人ジム「チョコザップ」が全国1800店舗に拡大した。マシン故障などの課題に直面しながらも、どのようにして店舗数を増やしてきたのか。

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無人店舗を増やせた理由

 冒頭でも触れたように、無人でここまで事業を拡大させた例は、チョコザップ以外にない。村橋氏に、なぜ無人の店舗をこれほどまでに増やせたのかを尋ねると、「無人だからですよ」という答えが返ってきた。


執行役員の村橋和樹さん(撮影:編集部)

 もともと、できるだけ安い料金にするために無人での運営を始めた。では、その無人運営をどうやって続けていくのか。いろいろと試した結果、行き着いた答えは「利用者に“ついでに”手伝ってもらう仕組みをつくること」だった。

 例えば「セルフメンテナンス会員」は、マシンの不具合に対応すると、代わりにAmazonギフトがもらえる。また「フレンドリー会員」は、店内の掃除などをすると、月額の利用料が安くなる。このように、利用者にちょっとだけ協力してもらうことで、たくさんの店舗を人手をかけずに運営できるようになったのだ。


湘南アイパーク内の店舗

チョコザップのキャラクター「ちょこちゃん」

 こうした仕組みは、他の会社でも取り入れられている。例えば「タイムズカー」では、カーシェアを返すときに給油や洗車をすると、料金が無料になったり、安くなったりする。運営側がそれをやると手間やコストがかかるため、利用者に“ついでに”やってもらうことで、効率よくサービスを回しているのだ。

 “無人”をうたいながらも、人の力に支えられている――。チョコザップの成長は、その矛盾とうまく付き合うことで実現しているのかもしれない。

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