「あの人、本当は何を考えているんだろう?」 仕事中の“モヤモヤ”はレゴブロックで解決せよ(2/3 ページ)
仕事をしている中で「あの人、本当は何を考えてるか分からないな」と感じた経験はありませんか? 仕事中の“モヤモヤ”をレゴで解決する方法を、グッドパッチが解説します。
メンバーの「違う」が「分かる」に変わる瞬間
LSPでは、同じ問いから生まれた多様なモデルとストーリーを共有することで、「違い」が「理解」へと変わっていくプロセスを体験できます。
あるチームで「チームの理想の未来像」というテーマでLSPを行ったとします。ある人は高層ビルのような一枚岩のモデル(強固な一体感)を作り、ある人は連結した小さな家々(個性を尊重した連携)を並べ、ある人は複雑に絡み合ったブロック(混沌とした協働)を理想として語るかもしれません。同じ問いでも、アウトプットは全く異なるはず。そこに優劣はなく、それぞれのモデルが一人一人にとっての理想の意味を表現しています。
最初は「全然違うね」と、その差に驚くこともあるでしょう。LSPではこの多様性こそが豊かさであると考えます。
それぞれのモデルが生まれた背景、価値観、願いを共有し、モデルを介して対話を深めるうちに、作った人が「なぜそう考えたのか」が見えてきます。重要なのは、作ったモデルや語られる言葉の「意味」や「メタファー」に着目することです。人が使う言葉や表現には、その人自身の経験や価値観、アイデンティティーに根ざした背景やストーリーが必ず存在します。
他者の考えに触れるうちに、違いは対立すべきものではなく、チームの持つ多様性や豊かさとして受け止められるようになります。これは、表面的な言葉のやりとりだけではなかなか到達できない、深いレベルでの相互理解です。
こうした学びを得るためにも、ファシリテーターも参加者も、その背景にあるものへの好奇心を持って対話を進めることがカギとなります。時には、うまく説明できない「ざらつき」や違和感を覚えることもあるかもしれません。しかし、そのざらつきこそが深い内省や相互理解へとつながる重要なシグナルなのです。
LSPでは、一つ一つのモデルを分析して終わりではありません。個人のモデルをつなぎ合わせたり、共有のモデルを一緒に作ったりすることで、チーム全体のダイナミクスや関係性を可視化することも可能です。ある人のアクションが他の人にどう影響するか、例えばつながったモデルの一部を動かすと他も動くといった、相互依存関係を体験的に理解することもできます。
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