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フジHDは“割安”なのか? 株価急騰の裏に旧村上ファンドの影(1/3 ページ)
不祥事報道の渦中にあるフジHDの株価が急騰。背後には旧村上ファンドの影が。実質PBRの割安感に投資家が殺到する中、ポイズンピル発動の行方が注目されている。
筆者プロフィール:古田拓也 カンバンクラウドCEO
1級FP技能士・FP技能士センター正会員。中央大学卒業後、フィンテックベンチャーにて証券会社の設立や事業会社向けサービス構築を手掛けたのち、2022年4月に広告枠のマーケットプレースを展開するカンバンクラウド株式会社を設立。CEOとしてビジネスモデル構築や財務などを手掛ける。Twitterはこちら
2025年上期、フジ・メディア・ホールディングス(以下フジHD)の株価が年初の1700円台から7月初旬には3400円台にまで倍増した。
時価総額は騒動前の2000億円台から一気に8800億円にまで跳ね上がり、TBSホールディングス(日経平均銘柄)を抜いてテレビ業界の時価総額トップに躍り出た。
他のテレビ局も保有資産に注目した買いが入っているものの、2025年に入ってからの株価推移ではフジHDの“独り勝ち”が際立つ。TBSHD、テレビ朝日HD、日本テレビHDなどは、年初来でいずれも20〜30%程度の上昇にとどまっている。
旧村上ファンドの動きが火付け役に
この“フジHD一強”相場の背景には、旧村上ファンド系のレノと、村上世彰氏の長女・野村絢氏による大量買い増しがあるとみられている。両者の共同保有比率は16%を超え、さらに特別決議を単独で拒否できる33.3%超までの追加取得も示唆されたことから、市場の思惑が加熱した。
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