2015年7月27日以前の記事
検索
連載

「ジャングリア沖縄」はなぜ叩かれるのか? 大自然と人工恐竜の没入感ギャップスピン経済の歩き方(2/7 ページ)

7月25日にオープンしたばかりの「ジャングリア沖縄」が、ネット上で叩かれている。なぜ厳しい意見が飛び交っているのか、その理由は……。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

看板に偽りはないが……

 冒頭でも触れたように、ジャングリア沖縄は「大自然没入型テーマパーク」を掲げている。沖縄北部に広がる60ヘクタールの「やんばるの森」という本物の大自然の中に位置しており、看板に偽りはない。

 しかし、そういう思いでこの地を訪れると「コテコテの人工物」にお出迎えされる。「ロボットの恐竜」である。


アトラクションの一つ「DINOSAUR SAFARI(ダイナソー サファリ)」内にいる恐竜(出典:ジャパンエンターテイメントのプレスリリース、以下同)

ダイナソー サファリのイメージ

 もちろん、恐竜好きの子どもたちは大ハシャギである。しかし、ある程度の年齢の若者や、恐竜にあまり興味のない層からすると、「へえ、よくできているねえ」くらいの反応だ。

 つまり、せっかくの雄大な大自然の中にいても、リアルな恐竜ロボットという「よくできたつくりもの」を目にすることで、大自然への没入感が薄れてしまうのである。

 もちろん、広い世の中だ。「実際にジャングリア沖縄でティラノサウルスを見て、本物かと思うくらい感動し、自然に没入できたぞ」という方もたくさんいらっしゃるだろう。

 ただ、テーマパークのロボットというのは基本的に「日常を忘れさせてくれる閉ざされた空間」で見たほうが没入できる。例えば、ディズニーランドの定番アトラクション「カリブの海賊」を思い出していただければ分かりやすいだろう。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る