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“令和の米騒動”再び? ホテルの朝食にも増える「ビーフン」人気の裏側:スピン経済の歩き方(3/7 ページ)
輸入量が過去最多になるなど、人気が高まっているビーフン。主食とおかずの二刀流だからか、健康志向の人に好まれているからか、それとも……。
なぜビーフン人気が高まっているのか
では、なぜここにきてビーフンの人気が高まっているのかというと、「経済的に苦しい日本人が増えている」からだ。よく言われるのは、「コメや小麦製品の代替品」として需要が高まったということだ。
2021年ごろ、小麦の不作やロシアのウクライナ侵攻によって、世界的に小麦価格が高騰した。加えて、欧米での「グルテンフリー」のムーブメントが日本にも上陸したことで一気に「米粉製品」に注目が集まった。
小麦のタンパク質であるグルテンにアレルギーがある人や、肌トラブル・健康を気にする人々は、小麦を控える際に米粉パンや米粉パスタを重宝した。
そんな一部の意識が高い人々の間で「パスタよりもビーフンのほうが美容や健康のためにいい」というトレンドがじわじわと広がっていたところ、2023年から2024年にかけて猛暑や台風の影響でコメ供給が落ち込んだことで、今度は「コメよりもビーフンのほうが安くて手軽」という状況になった。
しかし、このような「コメや小麦製品の代替品」という理由だけでは昨今の「ビーフン人気」が説明できない。
日本人のコメやパスタの消費量が減少し、代わりにビーフン消費が増えているのならば確かにそういう話になるのだが、実際はコメやパスタもそれほど消費は減っていないからだ。
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