インタビュー
なぜローソンのクレーンゲームが増えているのか 3年で852店舗、なるほどの理由(4/5 ページ)
ローソンの店内クレーンゲームが好調だ。2022年に京都の店舗から始まった取り組みは、3年で852店舗に拡大し、売り上げは目標比150%を達成。観光地や地方での集客効果も高く、ついで買い促進にもつながっている。
地方での「エンタメ拠点」として存在感高める
コンビニ業界では各社が独自の差別化に取り組んでいる。ファミリーマートがアパレルの「コンビニエンスウェア」、セブン-イレブンがデリバリーサービス「7NOW」で好調な成果を挙げる中、ローソンはエンタメコンテンツや体験を軸に新たな価値提供に取り組んでいる。
ローソンのクレーンゲームは、同社が推進するエンタメ戦略の一環だ。一番くじの販売に加え、ローソンエンターテインメントやローソン・ユナイテッドシネマなど、グループ全体で幅広くエンタメ事業を展開している。山口さんは「エンタメコンテンツは概ね好調」と手応えを語る。
特に地方において、ローソンがエンタメ拠点として持つ価値は大きい。大都市圏に比べ、地方では商業施設や娯楽が限られていることが多い。こうした環境では、24時間営業のコンビニがエンタメとの接点となる。過疎地域の店舗では「中心街まで車で時間をかけて、グッズやチケットを買いに行かなくて済む」といった声も寄せられるという。
食品や生活必需品の購入、公共料金の支払い、そしてクレーンゲームをはじめとするエンタメ体験まで、一つの店舗で完結する「ワンストップショップ」としての環境づくりを目指している。
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