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「世の中の文字は小さすぎて、読めない!」 800万人が直面する“老眼問題”と働き方の落とし穴スピン経済の歩き方(5/6 ページ)

高齢化が進む日本では、2040年ごろに約半分の人が老眼になる見込みだが「老眼鏡をかけたくない」人も多く、生産性の低下が懸念される。そんな問題を解決には……。

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1回の点眼で視力が30分以内に改善する画期的な目薬

 米国の製薬会社、レンズ・セラピューティクス(LENZ Therapeutics)は2025年7月31日、老眼治療用の目薬「VIZZ」が米食品医薬品局(FDA)に承認されたと発表した。


レンズ・セラピューティクスによるプレスリリース

 この目薬は「アセクリジン」という成分が虹彩を収縮させ、焦点深度を深めることで視力を改善するもので、1日1回の点眼だけで視力が30分以内に改善し、その効果はなんと最大10時間持続することが実証されたという。

 もちろん、この目薬がすぐに日本で使用できるわけではない。しかし、このような「点眼するだけで老眼が一時的に改善する」目薬が普及すれば、日本の「老眼なのに老眼鏡をかけたくない人」を中心に大ヒットする可能性が高いだろう。

 なぜそう思うのかというと、「コンタクトレンズ」の例もあるからだ。

 日本は米国に次いで、世界第2位のコンタクトレンズ市場だ。ここまで受け入れられたのは、国内メーカーの存在などが理由として挙げられているが、個人的には「眼鏡へのコンプレックスが強い」こともあったのではないかと思っている。

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