日米の労働者・企業のスキル意識 両者間に大きな差が(1/2 ページ)
仕事に関連するスキルについて、日米の労働者にはどのような違いがあるのか。転職サイトを運営するIndeed Japan(東京都港区)が調査を実施した。
仕事に関連するスキルについて、日米の労働者にはどのような違いがあるのか。転職サイトを運営するIndeed Japan(東京都港区)が調査を実施した。仕事に関連するスキルの重要性について、「高まっていると思う」と回答した割合は日本は56.2%、米国は82.5%だった。
働き手側の「今後習得したい・高めたいスキル」 日米に差
自身が今後習得したい・高めたいスキルを尋ねたところ、日本は「今後、スキルを習得したい・高めたいとは思わない」が29.3%で最多となった。同回答は米国では3.7%だった。
具体的に習得したいスキルを見ると、日本の1位は「回復力・柔軟性・敏捷性」(15.3%)、2位は「好奇心・学び続けるマインド」(14.7%)、3位は「共感・積極的傾聴スキル」(14.4%)だった。
米国の1位は「テクノロジーリテラシー」(24.8%)、2位は「人工知能・ビッグデータ運用スキル」(24.7%)、3位は「リーダーシップ・社会に影響を与えるスキル」(24.0%)となった。
企業側の「今後、従業員に習得してほしい・高めてほしいスキル」
採用担当者に「今後、従業員に習得してほしい・高めてほしいスキル」を聞くと、日本では10.9%が「今後、スキルを習得してほしい・高めてほしいとは思わない」と回答。米国側の同回答は0.5%だった。
日本の具体的に習得してほしいスキル1位は「リーダーシップ・社会に影響を与えるスキル」(24.5%)、2位は「共感・積極的傾聴スキル」(22.4%)、3位は「好奇心・学び続けるマインド」(22.3%)だった。
米国の1位は「信頼性・細部への注意力」(34.5%)、2位は「回復力・柔軟性・敏捷性」(31.6%)、3位は「テクノロジーリテラシー」(29.9%)となった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「AIに代替されないスキル」を持つエンジニアを見抜く方法は? 必ず聞くべき「6つの質問」
生成AIの台頭は、エンジニアリングの現場にとどまらず、エンジニアの採用領域にも影響を及ぼしています。本稿では、企業と求職者の双方の視点から、生成AI時代におけるエンジニア採用について考察していきます。
エンジニア「35歳定年説」はもう古い 引っ張りだこのミドル・シニア層に共通するスキルとは?
かつてエンジニアは「35歳定年説」がささやかれ、40代以降の転職は難しいといわれることも少なくありませんでした。しかし近年、IT転職市場において40〜50代=ミドル・シニア層の転職が活発化しています。なぜ、40代以上のIT人材が求められるのでしょうか。
急増するIT業界のM&A 混乱する現場でエンジニア離職を防ぐ3つの考え方
2025年5月に発表された、アクセンチュアによるゆめみ(京都市)の買収は、IT業界におけるM&Aの動向を象徴する事例の一つとして注目を集めました。IT業界におけるM&A件数は過去10年で約3倍と急増しています。その背景には、何があるのでしょうか。
「年収1000万円超え」でも断られる……企業が見落としている、ハイクラスIT人材の“本当の決め手”
年収をどれだけ高く提示しても採用できなかった――そんな声が、エンジニア採用の現場で増えています。報酬による差別化が限界を迎えており、各社ともに新たな打ち手を模索している状況です。



