インタビュー
ほっかほっか亭の新名物? “片手弁当”が万博で15万食を突破(3/3 ページ)
大阪・関西万博で話題のほっかほっか亭「ミライののり弁」。片手で食べられる利便性やワンコイン価格、栄養バランスの工夫などが支持を集め、累計15万食を突破するヒットとなった理由に迫る。
全国での展開を予定
大阪・関西万博は10月13日で閉幕するが、同社は新商品の展開を模索している。発売できる状態に仕上げられるかどうかは、時間との勝負である。「最後まで『ほっかほっか亭』らしさを表現できるものを提供したい」と稲田さんは狙いを説明する。
万博終了後には、全店での展開も検討している。コスト面から価格設定を再考する必要があるほか、通常店舗では日常食が中心であり、「ハレの日の食事」と位置付けるワンハンドBENTOをどう導入するかが課題となる。
経営企画本部長の飯沼俊彦さんは「まずは店舗を絞って展開し、徐々に広げていく」という。加えて、今回の万博での経験を生かし、2027年の「国際園芸博覧会」(横浜市)など、大型イベントへの出店や、東京都内などの人流が多いエリアでの展開も視野に入れている。
ほっかほっか亭は、2026年に創業50周年を迎える。片手でカジュアルに楽しめるワンハンドBENTOは同ブランドにとって、新たな名物メニューとなりつつある。インバウンドや若年層との接点を強化するうえでも重要な商品と位置付けており、リブランディングにつなげていく構想を描いている。
価格、利便性、健康志向、そしてイベント性。複数の要素が重なった結果、ワンハンドBENTOシリーズは15万食を超えるヒットを記録している。残り1カ月半で、どこまで記録を伸ばすのか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
丸亀製麺は“讃岐うどん”の看板を下ろしたほうがいい、これだけの理由
またまた炎上した。丸亀製麺が讃岐うどんの本場・丸亀市と全く関係がないことである。このネタは何度も繰り返しているが、運営元のトリドールホールディングスはどのように考えているのだろうか。筆者の窪田氏は「讃岐うどんの看板を下ろしたほうがいい」という。なぜなら……。
「牛丼500円時代」の幕開け なぜ吉野家は減速し、すき家が独走したのか
牛丼の価格戦争――。この言葉を目にすると「懐かしいなあ」と感じる人も多いかもしれないが、いまや「500円時代」の足音が聞こえてきた、といったところでしょうか。牛丼チェーン3社の業績を見ると、明暗がわかれているようで。
なぜラーメン二郎は信者を生むのか 支配と服従がもたらす“中毒性”の正体
ラーメン二郎府中店がXに投稿した「食事は20分以内」の“お願い”が話題になっている。「客を支配している」と批判する人もいるが、むしろ日本では今後そうした店舗が増えていくのではないか。その理由は……。
「天下一品」閉店の背景は? 唯一無二の“こってり”に陰りが見える理由
天下一品の大量閉店が話題になっている。フランチャイジー側の店舗戦略が関係しているとの話もあるが、本当だろうか。天下一品のヘビーユーザーでもある筆者の見解は……。

