インタビュー
ほっかほっか亭の新名物? “片手弁当”が万博で15万食を突破(2/3 ページ)
大阪・関西万博で話題のほっかほっか亭「ミライののり弁」。片手で食べられる利便性やワンコイン価格、栄養バランスの工夫などが支持を集め、累計15万食を突破するヒットとなった理由に迫る。
想定を上回る反響で連日の「完売」
発売当初から反響は大きく、1日の客数が1000組を超える日もあった。売り上げも好調で、累計販売数は6月末時点で7万食、8月末には15万食を突破するなど勢いを増している。
万博推進部次長の稲田雅俊さんは「想定を大きく上回る反響だった」と語る。
支持を集めた最大の理由は価格だ。特に「海苔弁」を500円に設定したことで、SNSを中心に「万博内でワンコインは破格」といった声が広がった。当初は期間限定価格の予定だったが、話題性を受けて、同社は継続を決断した。
会場内の飲食は高価格帯が多く、ワンコインで購入できることの希少性が際立った。購入者からも「手頃な価格で助かる」「並びながら食べられて便利」といった声が多く寄せられている。
「食べ歩きニーズ」に応えたことも大きい。万博会場には大屋根リング下をはじめ休憩スペースが点在しており、気軽に腰を下ろして食べられる場所がある。小ぶりサイズで片手に収まる形状は、長時間歩き回る来場者にとって食べやすかった。
想定外だったのは、リピーターの多さだ。「通期パスの来場者が想定以上に多く、飽きさせないバリエーションが必要になった」と稲田さんは語る。これを受け、7月から「チキン南蛮」、9月から「なす味噌」を投入。現在は「チキン南蛮」がシリーズの売れ筋に成長している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
丸亀製麺は“讃岐うどん”の看板を下ろしたほうがいい、これだけの理由
またまた炎上した。丸亀製麺が讃岐うどんの本場・丸亀市と全く関係がないことである。このネタは何度も繰り返しているが、運営元のトリドールホールディングスはどのように考えているのだろうか。筆者の窪田氏は「讃岐うどんの看板を下ろしたほうがいい」という。なぜなら……。
「牛丼500円時代」の幕開け なぜ吉野家は減速し、すき家が独走したのか
牛丼の価格戦争――。この言葉を目にすると「懐かしいなあ」と感じる人も多いかもしれないが、いまや「500円時代」の足音が聞こえてきた、といったところでしょうか。牛丼チェーン3社の業績を見ると、明暗がわかれているようで。
なぜラーメン二郎は信者を生むのか 支配と服従がもたらす“中毒性”の正体
ラーメン二郎府中店がXに投稿した「食事は20分以内」の“お願い”が話題になっている。「客を支配している」と批判する人もいるが、むしろ日本では今後そうした店舗が増えていくのではないか。その理由は……。
「天下一品」閉店の背景は? 唯一無二の“こってり”に陰りが見える理由
天下一品の大量閉店が話題になっている。フランチャイジー側の店舗戦略が関係しているとの話もあるが、本当だろうか。天下一品のヘビーユーザーでもある筆者の見解は……。


