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「PayPayで送って」とLINEする高校生 現金とデジタルの狭間で揺れる金銭感覚「ポイント経済圏」定点観測(1/4 ページ)

QRコード決済が進む中、お小遣いも「送金する」という家庭が増えている。利便性を重視する一方で、「現金が良い」と答える場面も。それはなぜなのか?

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「ポイント経済圏」定点観測:

キャッシュレス化が進む中、ポイントは単なる「お得」から「経済活動の一部」へと変貌を遂げている。本連載では、クレジットカード、QR決済、電子マネーを中心としたポイントプログラムの最新動向を追い、企業の戦略やユーザーへの影響などを分析する。

 スマートフォンの普及とともに、高校生の金銭感覚が大きく変わり始めている。MMD研究所が8月27日に実施した高校生と保護者を対象とした座談会では、親子間のお小遣いのやりとりがデジタル化する一方で、若者たちが現金に対して抱く複雑な感情が見えてきた。


お小遣いがデジタル化する一方、現金信仰も残る(出典:ゲッティイメージズ)

 PayPayや楽天ペイといったQRコード決済を日常的に使いこなし、財布を持たない生活を送る高校生。親への小遣い請求はLINEで済ませ、送金はワンタップで完了する。その一方で、友達との割り勘やアルバイト代の受け取りは「現金が良い」と答える。デジタルネイティブ世代でありながら、紙幣への愛着もある。

 座談会に参加したのは、首都圏在住の高校1年生から3年生までの男女4人とその保護者たち。彼らの日常から、今どきの高校生のキャッシュレス事情が見えてきた。

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