「格安・大容量コーヒー」東京で1日1000杯爆売れ 韓国発カフェの緻密な戦略(5/5 ページ)
2025年1月、虎ノ門に開業した韓国発のコーヒーチェーン「マンモスコーヒー」が好調だ。ランチタイムは行列ができる反響で、リピート率は約7割。10月には2号店も開業予定だ。大容量・低価格が特徴だというが、どんな店なのか。
2号店も誕生、2026年までに15店舗が目標
1号店の反響から、10月20日には1号店から徒歩数分の場所に2号店を開業予定だ。基本的な客層は変わらない想定で、1号店までの距離や動線の関係で利用が難しかった人や、新規層の来店も見込んでいる。また、ランチタイム時の混雑緩和の狙いもある。
今後の戦略を尋ねると、「スピーディーに出店を拡大したい」と金氏は答えた。
「日本市場において、当社が提供したい本質的な価値が受け入れられることを1号店で確認できました。今後はサービス・品質・収益性を高めるための調整を進めながら、スピード感を持って出店を拡大していきます。人口規模や市場の大きさを踏まえ、日本には韓国以上の成長余地があると確信しており、『誰もが知るマンモスコーヒー』として定着するよう事業を推進していきます」
まずはオフィスワーカーの多いエリアに出店予定で、港区や中央区、新宿のビジネス街などを想定しているという。将来的には、韓国を超える1000店舗以上への拡大を目指しており、近い将来、フードメニューを提供する計画もあるそうだ。
マンモスコーヒーは、マンモス級の人気を獲得できるのか。
著者プロフィール:小林香織
1981年生まれ。フリーランスライター・PRとして、「ビジネストレンド」「国内外のイノベーション」「海外文化」を追う。一般社団法人 日本デジタルライターズ協会会員。エンタメ業界で約10年の勤務後、自由なライフスタイルに憧れ、2016年にOLからフリーライターへ転身。その後、東南アジアへの短期移住や2020年〜約2年間の北欧移住(デンマーク・フィンランド)を経験。現地でもイノベーション、文化、教育を取材・執筆する。2022年3月〜は東京拠点。
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