インタビュー
「ブラックサンダー」一本足打法の限界……突破口となる“至福”の新商品とは?:地域経済の底力(1/5 ページ)
これまで19億本を売り上げた大ヒット菓子のブラックサンダー。その開発・販売を行う有楽製菓は、製品のリニューアルに加え、工場見学施設もオープンさせた。人気菓子は、今後どのように進化するのか?
著者プロフィール
伏見学(ふしみ まなぶ)
フリーランス記者。1979年生まれ。神奈川県出身。専門テーマは「地方創生」「働き方/生き方」。慶應義塾大学環境情報学部卒業、同大学院政策・メディア研究科修了。ニュースサイト「ITmedia」を経て、社会課題解決メディア「Renews」の立ち上げに参画。
1994年に発売を開始し、累計出荷数19億本(2024年12月時点)を超える有楽製菓の菓子「ブラックサンダー」。一度は口にしたことがある読者も多いだろう。
しかし近年は、ブラックサンダー一本足打法にかげりが見え始めていた。そこで第2、第3のビジネスの柱を作るべく、さまざまなシリーズ商品を開発・販売。しかし、これが逆効果となり、売り上げが分散する事態に陥っていた。
そんな中、あらためて原点に立ち戻り、2020年に発売したのが「ブラックサンダー 至福のバター」である。
「ブラックサンダー 至福のバター」は改良を続け、2025年9月には5度目となるリニューアル商品を発売。それに合わせて製造現場である愛知県豊橋市の「豊橋夢工場」や、工場見学施設「ブラックサンダー ワク ザクファクトリー」などが報道陣に公開された。本稿では、そこでの取材内容などをレポートしたい。
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