インタビュー
なぜ、UCCは「食べるコーヒー」を開発したのか 研究者「豆を丸ごと食べたい」(1/4 ページ)
UCCの食べるコーヒー「YOINED」は、コーヒー豆を丸ごと使った新しいスタイルの商品。発売初年度から話題となり、翌年は販売数が1.5倍に。飲むコーヒーとは違う香りと味わいが楽しめることから、幅広い層に支持されている。
UCC上島珈琲(神戸市)の「YOINED(ヨインド)」が話題だ。「飲む」ではなく、「食べる」コーヒーという新たなスタイルで、販売のたびに完売が続いている。2024年の販売数は初年度の1.5倍に達し、今冬も第3シーズンを予定している。新しいコーヒー体験が、なぜこれほど支持されるのか。
YOINEDの見た目は、チョコレートのようだが、カカオ豆は一切使用していない。凍結粉砕したコーヒー豆とコーヒーオイルを植物油脂でコーティングした、これまでにない「食べるスタイル」のコーヒーだ。
2023年11月から期間限定で販売し、2024年も同時期に展開。夏場は商品が溶けやすいため、冬から春にかけての限定販売としている。価格は6枚セットで2700円。コーヒー豆配合量40%の「CRAZY BLACK」と、15%の「MELLOW BROWN」を、それぞれ3枚ずつ詰め合わせている。
商品名は、コーヒーを飲んだ後に感じる「余韻(よいん)」に由来する。最大の特徴は、口に入れて噛(か)んだ瞬間に広がるコーヒーの香り、喉から鼻腔に抜ける香りの余韻である。
EC推進室室長兼YOINEDプロジェクトマネージャーの小坂朋代さんは「飲むコーヒーでは味わえない豆本来の甘み・酸味・苦味をダイレクトに感じられ、香りの余韻を味わえる」と語る。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
丸亀製麺は“讃岐うどん”の看板を下ろしたほうがいい、これだけの理由
またまた炎上した。丸亀製麺が讃岐うどんの本場・丸亀市と全く関係がないことである。このネタは何度も繰り返しているが、運営元のトリドールホールディングスはどのように考えているのだろうか。筆者の窪田氏は「讃岐うどんの看板を下ろしたほうがいい」という。なぜなら……。
セブンの棚を制した“宇宙人ビール” 1本350円でも、いきなり売れたワケ
350円のビール「有頂天エイリアンズ」がセブンに登場し、予想外の売れ行きを見せている。高価格でもヒットした理由とは?
北九州のソウルフード「資さんうどん」 なぜ関東で行列ができるのか
2024年12月、北九州のソウルフード「資さんうどん」が関東に進出しました。千葉・八千代の1号店には行列ができ、いまも話題を集めています。なぜ人々を引きつけるのでしょうか。
「格安・大容量コーヒー」東京で1日1000杯爆売れ 韓国発カフェの緻密な戦略
2025年1月、虎ノ門に開業した韓国発のコーヒーチェーン「マンモスコーヒー」が好調だ。ランチタイムは行列ができる反響で、リピート率は約7割。10月には2号店も開業予定だ。大容量・低価格が特徴だというが、どんな店なのか。
ドンキ「152円ビール」じわり人気 “地味過ぎる”見た目になった深いワケ
ドンキのPBビール「ド」シリーズがじわじわ売れている。モノクロのシンプルなデザインと1本152円の低価格で、若年層やライトユーザーを中心に支持を広げているようだ。

