インタビュー
元球団社長が「地方の回転すし屋」に……なぜ? 銀座、国会議事堂に打って出た塩釜港の勝算:地域経済の底力(7/7 ページ)
行列の絶えない回転ずし店「塩釜港」が、銀座や国会議事堂などに次々と出店している。その背景にある思いとは……。
成功するかは分からないが……
脇目もふらず、改革をぐいぐいと推し進める立花社長。その経営哲学の根底にあるのは「挑戦する姿勢」に他ならない。
「成功するかは分からない。すしのスクールも、銀座店も、来年の大井町店も。多くの人は不確実性を避けようとしますが、私は挑戦を続けます。失敗しても良いので、社員にも多くのことにチャレンジしてほしいです」
この挑戦を支えるのが、持ち前の「巻き込み力」だ。立花社長は生粋のラガーマンで、慶應義塾大学ラグビー部では選手やコーチとして活躍した。「チームスポーツのラグビーにおいては、仲間などを積極的に巻き込んでいく力が重要。そうした経験もあって、私は他人よりも巻き込むことが得意なのかもしれません」と自己分析する。
塩釜のマグロを世界へ。一見突拍子もなく思える立花社長の活動は、地方企業の可能性を示す先行事例としての学びが多い。
地方に眠る「宝」をいかに輝かせるか。立花社長のチャレンジ精神と巻き込み力が、今後の地方創生のモデルとなるかもしれない。
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