ワークマン新商品ウェア、「短くなりゆく秋」に着目:プロダクトInsights
ワークマンは、秋・冬・春の3シーズン対応可能な寒暖差対策ウェア「トレルン・ノビルン」シリーズを発売した。
プロダクトInsights
日々リリースされる新しい商品やサービスたち。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。
ワークマン(群馬県伊勢崎市)は、秋・冬・春の3シーズンに対応した寒暖差対策ウェア「トレルン・ノビルン」シリーズを発売した。
気象庁によると、近年の気候変動により夏が長期化し、最高気温25度以上の夏日を観測する最終日は、この10年間で11日も遅くなっており(2014年は10月13日、2024年は10月24日)、秋が徐々に短くなっている傾向が見られる。また、11月中旬以降も、1日の気温差が10度以上ある日も多く、寒暖差で体調管理が難しい季節になっている。
こうした環境下で「春先まで長く着用できるウェアがほしい」という利用客の声に応えるため、そでが取れたり、すそが伸びたりといった調整機能を搭載したアウターを発売することになった。
3種類のウェアを発売
「デタッチャブルボアスタンドジャケット」は、そでのファスナーでボアベストに早変わりする2WAY仕様。価格は2900円(キッズアイテムは2500円)。
「デタッチャブルパフィーブルゾン」は、パフィー感のあるキルティングで、べストにもなる2WAY仕様。長期使用に耐え、価格は3900円。
「防風撥水キルティングアジャストブルゾン」は、丈の長さをロングとショートに調整可能。価格は3300円。
ワークマンの2025年3月期のチェーン全店売上は1831億3200万円、当期純利益は168億9200万円。
同社は「今後も、異常気象による生活の変化に対応する『機能性』と『ファッション性』を両立させた製品を、驚きの価格で提供し続けていく」とコメントした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
なぜ、ユニクロは“やめた事業”を復活させたのか ユニフォーム会員が1万件を超えた理由
ユニクロが一度やめた法人・団体向けユニフォーム事業「UNIQLO UNIFORM」が再び注目を集めている。働く服の会員は1万件を突破したが、その理由は……。
ドンキでキャリーケースが売れるのは、なぜ? 夜に買う人の行動パターン
ドン・キホーテのキャリーケースが好調だ。売り上げが伸びていて、直近の数字を見ると、年160億円ほど。その理由を取材すると……。
ワークマンの「断熱ウェア」1カ月20万点のヒット、人気トップ10は?
ワークマンは9月1日、断熱ウェア「XShelter」シリーズを発売。売れ行きは好調のようだが、特に売れている商品は何だろうか。同社が発表した販売ランキングを紹介する。
ワークマン「リカバリーウェア」、初週で昨年の2倍売れた! “買えない不満”は解消できるのか
ワークマンのリカバリーウェア「メディヒール」が想定以上に売れている。1週間に40万点を販売し、前年比2倍を達成した。人気の理由を取材したところ……。



