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ガレージで生まれたハンバーガーが、全国の自販機で売れている(2/3 ページ)

長野県飯田市の小さな自動車修理工場から、ハンバーガー自動販売機が全国に広がりつつある。

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産経新聞

レンジでチンの制約

 自販機ハンバーガーは、冷凍で保管し、自販機で冷蔵に戻し、食べる直前に“レンジでチン”して完成させる。冷凍・冷蔵したバンズ(パン)はレンジで温めると硬くなり、パティ(肉)は脂が溶け出し、ソース類は香りが飛ぶ。生野菜は使えない。冷蔵機能があるとはいえ自販機内で保管できる期間は限られる。

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自販機販売用のハンバーガーを作る従業員=10月20日、長野県飯田市のいじりやフードサービス(石毛紀行撮影)

 「自販機販売にとって一番大事なのは、食品として安心・安全であること。そのうえでおいしく食べてもらうこと」(小林さん)

 試行錯誤を繰り返し、たどり着いたのが、箱ごとレンジにかけると最適な柔らかさになるグルテンの少ないバンズ、脂を抑えた厚さ約2センチのパティをベースにした商品だった。

 いまや、チーズバーガー、ベーコンマヨバーガーなど定番7種に加え、3カ月ごとに2種類ずつの季節限定商品を出している。いずれも冷凍で約2カ月、冷蔵に戻してから7日間の消費期限を実現した。

 食べてみると、肉厚のハンバーガーは香りと味わい、食べ応えがあり、くせになるおいしさ。大手チェーンとは目指す路線の異なる独自のハンバーガーだ。

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