G-SHOCKが指輪に? 10分の1でも“タフさ”そのままの「nano」登場:担当者に聞いた(1/3 ページ)
カシオ計算機は、指輪サイズの耐衝撃ウオッチ「G-SHOCK nano」を11月8日に発売する。開発のきっかけやこわだりを担当者に聞いた。
カシオ計算機が11月8日に発売する指輪サイズの耐衝撃ウオッチ「G-SHOCK nano」(型番:DWN-5600、希望小売価格1万4300円)が話題になっている。10月21日の情報解禁後、従来のG-SHOCKファンだけでなく、指輪型の珍しい商品として、新たな顧客層からの問い合わせも増えているという。
初回販売分は抽選販売としているが、そもそもなぜ、指輪サイズのG-SHOCKを手掛けようと考えたのか。開発のきっかけやこだわりを、商品企画担当の小島一泰さんに聞いた。
原点は1946年発売の「指輪パイプ」
G-SHOCK nanoは、通常のG-SHOCKの約10分の1という極小サイズながら、耐衝撃構造と20気圧防水を備えた小型ウオッチだ。
2024年末に話題となった指輪サイズのデジタルウオッチ「CASIO RING WATCH」(型番:CRW-001)と同時期に開発が進められ、G-SHOCKブランドとして認められる性能を実現したことで、今回の発売に至った。
カシオ計算機が指輪型の商品を手掛けるのは、実は今回が初めてではない。原点は1946年、同社の前身である樫尾製作所が、タバコを根元まで吸えるアイデア商品「指輪パイプ」を発売し、大ヒットした。それをきっかけに、同社は資金を得て成長したという背景がある。
そこで、同社の時計事業50周年記念モデルの締めくくりとして、原点である「リング」をモチーフとした超小型モジュールを使った時計の開発が始まった。
同社が監修し、2023年7月に登場したカプセルトイ「カシオウオッチリングコレクション」が話題になっていたことも追い風となった。
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