G-SHOCKが指輪に? 10分の1でも“タフさ”そのままの「nano」登場:担当者に聞いた(2/3 ページ)
カシオ計算機は、指輪サイズの耐衝撃ウオッチ「G-SHOCK nano」を11月8日に発売する。開発のきっかけやこわだりを担当者に聞いた。
「CASIO RING WATCH」は発売後すぐに完売
2024年末には、先に商品化したステンレススチール製のCASIO RING WATCH「CRW-001」シルバー(型番:CRW-001-1JR、希望小売価格1万9800円)を発売。すぐに完売し、2025年6月末に追加生産分を発売した。
10月には新色・ゴールド(型番:CRW-001G-9JR、同2万2000円)を発売したが、こちらも既に公式オンラインストアで完売している。
CRW-001は、独自の小型モジュールと高度な金属成形技術によって、実用性と遊び心を両立させたモデルだ。カシオの腕時計特有の複雑な造形を、指輪サイズのフルメタルデザインで細部まで再現。さらにガラス接着技術で高い気密性を確保し、電池交換が可能でありながら日常生活防水も実現している。
約11カ月後に登場するG-SHOCK nano「DWN-5600」は、G-SHOCKの特徴である耐衝撃構造を備えたモデルだ。「約10分の1サイズだからといって妥協することなく、通常サイズのG-SHOCKと同じ構造を忠実に再現しています」(小島さん)
G-SHOCK nanoは、初代G-SHOCKの角型デザイン「5600シリーズ」をもとに作られている。ケースサイズはわずか23.4(縦)×20(横)×7.5(厚さ)ミリと指輪ほどの小ささだ。この限られたスペースに、電池を含む小型部品を配置する高密度実装技術を用い、G-SHOCKの代名詞である耐衝撃構造を実現した。
機能面では、時・分・秒の表示に加え、カレンダーやLEDバックライト、ストップウオッチ、2つの時刻を同時に表示できるデュアルタイム機能などを搭載。小型ながらも、実用性の高い仕様となっている。
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