コラム
「西武の要」所沢駅は、なぜターミナルになりきれないのか(2/4 ページ)
規模が大きく、乗り降りする人たちも多いのに、なぜか「ターミナル駅」感がない所沢駅。それはなぜなのか。実際に足を運んで考えてみた。
高田馬場駅から西武新宿線で所沢駅へ
10月下旬の平日、高田馬場駅を午後0時55分に発車する急行に乗り、所沢駅へ向かった。車両は6000系で、やや年季を感じさせる。田無駅までは主要駅に停車し、そこからは各駅停車となって、午後1時29分に所沢駅へ到着した。
所沢駅は3面5線の構造で、1番ホームが本川越方面、2番ホームが新宿方面、3番ホームが池袋方面、4・5番ホームが飯能方面となっている。改札は2階にあり、中央改札と南改札の2カ所だ。
改札内にも店舗はあるが、改札外には「グランエミオ所沢」という駅ナカ型商業施設が広がっている。「グランエミオ」は、西武線沿線で展開する「エミオ」シリーズの発展形であり、「高いマーケットポテンシャルを有する駅での商業施設」であることや、「より幅広い業種を集積・展開し、人と地域のにぎわいを創出すること」をコンセプトとして掲げている。
1階は食品や日用品が中心で、2階は普段使いできるファッションブランドがそろう。3階は手頃な価格帯の飲食店とライフスタイル関連の店舗が多く、4階には公共施設などが入る構成だ。
駅直結で、日常より少し良いものに手が届く店舗構成は、筆者が暮らす東京都調布市にある京王電鉄・調布駅直結の「トリエ京王調布」と近い印象を受けた。
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