コラム
住信SBI、ランク制度大改定 勝者と敗者がくっきり分かれるワケ(2/4 ページ)
住信SBIネット銀行が2026年5月に「スマートプログラム」を大改定する。クレカ・アプリ利用者は優遇縮小、一方給与受取層はメリット拡大。銀行は顧客選別を進め、収益性重視の経営にかじを切ったようだ。
給与受取で使う層は「むしろ改善」
一方、静かに歓迎しているのが給与受取口座として使う層だ。
新制度には2つの目玉がある。1つ目は、給与受取と口座振替1件以上でゴールドランク(月10回無料)に到達できる点である。従来は、外貨預金やSBIハイブリッド預金など複数の条件を組み合わせて3点を稼ぐ必要があった。数円の外貨預金と純金積立を組み合わせる「裏技」も存在したが、手間がかかる方法だった。
それが給与受取と引き落としだけ。日常的に使っていれば自然に達成する条件だ。「給与振込と口座振替でゴールドになれそうなので様子見」というユーザーの声は冷静である。別のユーザーは「給与振り込み先に指定と引き落としに使ってるからワイは別にそこまで影響なしか」と淡々としている。
2つ目の目玉がデビットカードの還元率だ。ゴールドランクなら1.75%(プラチナデビット)または1.5%(Point+)の還元を受けられる。これは他の高還元クレジットカードと比べても十分な競争力だろう。従来は預金残高を積み増すしか還元率を上げる方法がなかったが、新制度では「使い方」で評価される。預金が少なくても、給与受取口座として活用していれば高還元が得られるというわけだ。
アプリATMの完全無料化も「地味にうれしい」という声が多い。ランクに関係なく全員が享受できる特典だ。コンビニATMをよく使う層には朗報だろう。
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