コラム
住信SBI、ランク制度大改定 勝者と敗者がくっきり分かれるワケ(3/4 ページ)
住信SBIネット銀行が2026年5月に「スマートプログラム」を大改定する。クレカ・アプリ利用者は優遇縮小、一方給与受取層はメリット拡大。銀行は顧客選別を進め、収益性重視の経営にかじを切ったようだ。
銀行の本音は「顧客の選別」
では、なぜ住信SBIはこのタイミングで改定に踏み切ったのか。
背景にあるのは、2025年10月のNTTドコモ傘下入りだ。約2400億円での買収は金融業界を驚かせた。ユーザーの間では「dアカウント連携必須になったら即解約」という不安が渦巻いた。今回の改定発表を受け、Xでは「さすがドコモさんですね! 早速テコ入れしやがった」との皮肉も飛ぶ。
しかし、細かな変更内容を見ていくと銀行の狙いが見えてくる。アプリを入れただけ、カードを持っているだけで特典を享受する層を整理し、大口の預金か、給与受取などで日常的に使ってくれる顧客を優遇する。前者は銀行にとって低収益だ。後者は住宅ローンやカードローンなど、他の高収益商品を利用する可能性が高い。
短期的には「改悪」という評判が立つことを覚悟した上で、収益性重視の経営にかじを切った。それがドコモ傘下での生き残り戦略なのだろう。
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