管理職の51%が「燃え尽き経験」あり どんな理由が多いのか?
調査から管理職の51.0%、一般社員の36.1%が燃え尽きを経験していることが分かった。それぞれの属性でどのような理由が多いのか?
正社員のうち約4割が「燃え尽き」を経験していることが、社員研修のマッチングプラットフォーム「KeySession」を運営する、東邦メディアプランニング(東京都目黒区)の調査から分かった。燃え尽きた経験は一般社員で36.1%、管理職で51.0%と、階層が上がるほど燃え尽きを自覚している傾向があった。
燃え尽きを感じた理由を聞いてみると、1位は「仕事量が多すぎる/残業が多い」(33.0%)で、2位は「成果が見えづらい/達成感がない」(27.7%)、3位は「努力が評価されていないと感じる」(24.0%)となった。
階層別に見ると、一般社員は「仕事量が多すぎる」(28.4%)、「努力が評価されていない」(24.2%)、「成果が見えづらい/達成感がない」(24.2%)が上位を占めた。リーダー/主任クラスの1位は「仕事量が多すぎる」(36.8%)で、「努力が評価されていない」(17.5%)は低かった。
管理職以上は「仕事量が多すぎる」(46.9%)と「成果が見えづらい/達成感がない」(40.8%)が他階層に比べて高い結果に。「努力が評価されていない」(30.6%)も含めて、業務や責任に関する負荷の割には評価が受けられていないと感じていることが見てとれた。
燃え尽きに対して職場に期待するサポートについては、「特にない」が34.7%に上った。具体的な対策としては「業務量の適正化や人員配置の見直し」(29.0%)、「有給休暇やリフレッシュ休暇など制度面の充実」(27.7%)など、過剰労働を抑える制度対策を希望する声が多かった。
階層別の対策希望を見ると、一般社員は、「特になし」(40.2%)が全階層の中で最も高かった。「上司・部下間の定期的な面談や相談の機会」(9.8%)、「メンタルヘルス支援やカウンセリング体制の整備」(12.9%)などが他階層よりも低く、ストレスに対して受け身の姿勢を取ったまま疲弊していることがうかがえる。
リーダー/主任クラスでは「チームで協力・相談しやすい職場づくり」(29.8%)が全階層で唯一1位の回答となった。一方「有給休暇やリフレッシュ休暇など制度面の充実」(21.1%)は他の階層より低かった。
管理職以上は「業務量の適正化や人員配置の見直し」(44.9%)、「上司・部下の定期面談」(38.8%)、「チームで相談しやすい職場」(34.7%)が高水準だった。「キャリア支援やスキルアップのための研修の実施」(16.3%)も高く、スキルやキャリアの不透明さへの不安も感じているようだ。
調査は、正社員として勤務する全国の20〜50代の300人(男性150人、女性150人)を対象にインターネットで実施した。調査日は10月16日。
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