27年卒から人気な志望業界、「商社」を抑えた1位は? 希望年収額も調査
2027年卒業予定の大学生・大学院生が志望する「業界」で人気が高いのは? 求める年収額も調査した。
2027年卒業予定の大学生・大学院生から人気の業界はどこか。人材採用メディアを運営するハウテレビジョン(東京都港区)によると、希望する業界の1位は「コンサルティング」(20.3%)だった。
志望業界については、10月時点で「明確」と回答した学生が71.2%を占めた。夏のインターンなどで業界理解を深めた学生は、早い段階で進むべき方向を決めることが多く、業界選びが着実に進んでいる様子がうかがえる。
具体的に希望する業界をを尋ねたところ、1位は「コンサルティング」(20.3%)、2位は「商社」(19.1%)、3位は「金融」(14.8%)だった。コンサルと商社の2業界が拮抗しており、両業界の人気の高さを反映する結果となった。
求める年収額は「400万円台」が最多に
企業選びで重視するポイントは就職活動の開始前後で変化したのか。「仕事内容の魅力・やりがい」(28.1%)は開始当初よりも7.6ポイント上昇し、最も重視される項目となっている。
一方で「給与・報酬水準」(22.6%)は19.3ポイント低下。ハウテレビジョンは「一定の給与水準が前提として満たされているうえで、仕事の中身や人・環境といった要素をより重視する傾向が強まっている」と分析する。
初年度年収の最低ラインを尋ねたところ「400万円台」(48.9%)が最多となり、前年から10.4ポイント増えた。「300万円台以下」(13.1%)は6.7ポイントへと減少したほか、「気にしない」(4.6%)も半減しており、初任給に対する意識がより強まっていることが見てとれる。
調査は、外資就活ドットコム会員で2027年卒業予定の595人を対象に実施した。期間は10月2〜9日。
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