シウマイ弁当の名脇役「ひょうちゃん」、崎陽軒の知られざるキャラクター活用術(3/4 ページ)
崎陽軒の看板キャラクター「ひょうちゃん」の活躍の場が増えている。自社でのキャンペーンやグッズ展開だけでなく、多数のコラボ依頼が舞い込む人気ぶり。今年生誕70周年を迎えたひょうちゃんは、どんな成果を生んでいるのか。
グッズは想定以上の売れ行き
ひょうちゃんのグッズ展開が本格化したのは、2013年頃から。工場見学に訪れた人々への土産物として、日常の食卓でも崎陽軒に親しんでもらおうと、ひょうたん型のしょうゆ差しや小皿などを販売した。
特に小皿(480円)は人気が高く、お腹部分にシウマイを置き、顔部分にしょうゆ、帽子部分にはカラシを入れられる。これまでに1万枚以上を販売しており、現在も一部店舗とECサイトで販売を継続している。
また、2025年には、ひょうちゃん誕生70周年を記念して、1〜8月までさまざまなキャンペーンを実施した。その一つが、全112種類の特別デザインのしょうゆ入れだ。7色、7つの表情に加え、なかなか当たらないレアな「金色」も織り交ぜたところ、SNSで「金色が当たった」などの投稿が多くあり、注目を集めた。
さらに、4月に発売した「ショルダーバッグ」(1980円)は想定以上の売れ行きに。裏表で柄が異なり、表面にプリントされた大きなひょうちゃんはインパクト抜群だ。1年分の販売予定数が約半年でほぼ完売し、現在も継続販売している。
「旅のお供として、シウマイとともにみなさんに寄り添ってきた歴史を背景に、日常でもひょうちゃんを持ち歩いてほしいという思いから生まれた商品です。社内でも愛用している従業員が何人もいて、スマホや小物を入れられるサイズ感です」
現在、ひょうちゃんの絵柄はしょうゆ入れに描かれた横山氏のデザインと、キャラクター色をより強くしたイラストの2種類が展開されている。用途によって2種類を使い分けており、どちらもひょうちゃんであることに変わりはないそうだ。
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