生成AIの影響で「Webアクセス減った」 どのような対策を取る?(2/2 ページ)
調査から、生成AIの影響でB2B企業において自社サイトへのアクセス量が減っていることが分かった。どのような対策を取ろうとしているのか?
「生成AIの利用が広がった」が過半数
アクセス量が減少した理由としては「ChatGPTなど生成AIの利用が広がった」(52.7%)が最も多かった。以降「SNSや動画など検索以外の情報源が増えた」(46.4%)、「検索広告の露出減/競合増」(44.1%)と続いた。
アクセス減少がリード獲得や商談機会にどの程度影響しているか聞いた。その結果「影響している」が94.5%を占めた。アクセス減少がそのまま跳ね返っている状況が見てとれる。
アクセス減少への今後の対応については「生成AIやAI検索への最適化(AIO/LLMO対策)」(54.5%)が最多となった。以降「広告運用の最適化」(43.7%)、「SNS・動画での発信強化」(38.3%)が続いた。流入経路が分散する中で複数のチャネルを組み合わせたい意向が見られた。
AI検索時代にB2B企業が重視すべきことは何か。上位にランクインしたのは「顧客課題を正確に捉えた具体的なストーリー(事例)公開」(46.7%)、「生成AIに引用・参照されるための構造化対応(検索最適化)」(43.3%)だった。事例の重要性や、AIに見つけてもらうための技術的な最適化の必要性を感じる回答が多かった。
クリエイティブバンクは「今後はAIO対策や事実やデータに基づいた情報公開など、AI検索を前提に選ばれる情報設計へ転換することが求められる」と分析している。
調査は、B2Bマーケティングに携わる国内在住の会社員・経営者531人を対象にインターネットで実施した。期間は11月14〜15日。
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