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なぜフジテレビは失敗し、アイリスオーヤマは成功したのか 危機対応で見えた「会社の本性」【2025年メガヒット記事】(6/7 ページ)

吉沢さんのCM継続を発表したアイリスオーヤマに、SNSで称賛の声が上がっている。危機管理対応としては契約解除が「正解」とされることが多いが、なぜ同社はこのような“神対応”ができたのか。その理由は……。

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危機に直面したときに見える組織の「本性」

 「そんなのたまたまでしょ」と冷笑する人もいるだろうが、危機管理は企業のカルチャーが残酷なまでに反映されるものなのだ。


会見を受けCM差し止めが相次いでいるフジテレビ(出典:ゲッティイメージズ)

 例えば、役所のようなカルチャーの強い組織の場合、個人の責任をあいまいにして官僚答弁のような会見原稿をつくりがちだ。また、カリスマ創業者が一代で築き上げてけん引してきたようなカルチャーの企業では、とにかく組織内でカリスマを守ろうという「忖度(そんたく)」や「配慮」がまん延して、取材拒否や会見をやらないなど過剰防衛になりがちだ。


SNSでも批判の声が多かったフジテレビの記者会見(画像はイメージ、出典:ゲッティイメージズ)

 人間にも当てはまる話だが、危機に直面したときにこそ、その組織の「本性」が見えてくるものなのだ。

 そういう意味では、今まさに「ひどい本性」が露呈してしまっているのがフジテレビだ。

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