「アシックスとミズノ」どこで差がついた? 箱根駅伝の裏側で繰り広げられる“足元の戦い”(6/6 ページ)
箱根駅伝の舞台裏では、選手の足元でもスポーツメーカー同士の競争が繰り広げられています。アシックスとミズノ、それぞれの戦略やブランドの違いが業績や成長にどう影響しているのかを、足元の視点から解説します。
スポーツスタイル市場への依存も危ない?
アシックスもミズノも、現在はスポーツスタイル市場に力を入れており、アシックスのオニツカタイガーはもちろん、ミズノのフットウェアも着実に成長しています。
ただ、私自身はこの流れに一抹の不安を感じています。スポーツスタイルという「普段着としてのスポーツウエア」は、あくまで流行に支えられている市場です。ナイキやアディダス、ニューバランス、新興ブランドがひしめくレッドオーシャンの中で、アシックスもミズノも継続的な差別化が求められています。
特に、厳しい状況にあるのはミズノです。アシックスには、オニツカタイガーという確立されたブランドと、すでに定着したランニング文化という明確な軸があります。一方のミズノには、そのような軸がまだ見えていません。仮にスポーツスタイルの流行が一段落したとき、後追いで参入したミズノが失速する可能性は否定できません。
スポーツスタイルのブームが去った後も、競争力を維持し、成長を描けるのか。この問いに両社がどう向き合うのか、今後も注目していきたいと思います。
カタリスト投資顧問株式会社 取締役共同社長/ポートフォリオ・マネージャー
草刈 貴弘
大学卒業後、舞台役者などを経て2007年にSBIリアルマーケティングに入社。2008年にさわかみ投信に転じ、顧客対応部門、バックオフィスの責任者、アナリスト、ファンドマネージャーを経験し、2013年に最高投資責任者、運用調査部長、2015年取締役最高投資責任者に就任。2023年3月に現職のカタリスト投資顧問に入社し、同年6月に取締役共同社長に就任。
投資先企業の企業価値向上に直接寄与することで、日本企業の成長と資本市場の活性化と、個人投資家の財産づくりを両立することを志向する。ファンダメンタル分析を基にしたバリュー投資を軸に、持続的成長の転換点を探るのをモットーとする。現在、朝日インテック社外取締役。東洋大学理工学部卒。
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