「社長賞」2回受賞 ソフトバンク28歳リーダーの「前提を疑い、論点を明確にする」仕事術:教えて! あの企業の20代エース社員(3/4 ページ)
入社4年目でプロジェクトリーダーに抜擢。以降3年連続で数百億円規模の案件を担当し、社長賞を2回受賞──。ソフトバンクの金子りせさん(28)の経歴だ。入社3年目の挫折、4年目でのリーダー抜擢、そして社長賞受賞──その軌跡をたどると、28歳の若手リーダーが大切にしている「仕事の流儀」が見えてきた。
4年目でリーダー抜擢 大切にしている2つの姿勢
そして入社4年目、金子さんに転機が訪れた。メンバーの異動が重なり、チームの体制が大きく変わったタイミングで、プロジェクトリーダーを打診されたのだ。ソフトバンクにおいて、20代でプロジェクトリーダーを務める社員は多くない。しかも担当するのは、1案件で数百億円規模にもなる大型案件だった。
この抜擢は偶然ではなかった。入社当初から、先輩にこんなアドバイスをもらっていたのだ。
「今はできなくても『挑戦したいです』と伝えておくといい。そうすると機会をもらえるから」
その言葉を受け、金子さんは「自分にはハードルが高い」と思う仕事でも、チャレンジし続けてきた。入社2年目で「自分の意見を述べる」ことを意識し始め、3年目の挫折では困難な案件から逃げずにやり抜いた。その姿勢を見ていた周囲が、リーダーにふさわしいと判断したのだろう。
では、リーダーになった金子さんは、どのような壁に直面したのだろうか。
「最初は、タスク管理につまずきました。メンバーだった頃は、リーダーが優先順位を整理してくれていたんです。でも今度は、自分がそれをやらなきゃいけない。複数の案件が同時に動く中で、『何から手をつければいいんだろう』と悩みました」
まず論点を整理し、目的と現状を明確にして、タスクの優先順位を振り分けていった。また、タスク管理は専用のツールで「見える化」し、週次でチーム全体で進捗を確認。それだけでなく、日次でも短いミーティングを設け、タスクが滞らない環境を作り上げた。
もう一つ心掛けたのは、上長への報告・相談を丁寧に行うことだ。
「情報を自分で止めないようにしていました。判断に迷ったらすぐ相談する。基本的なことかもしれませんが、リーダーになってからは特に意識しました」
タスク管理と情報共有。地道な積み重ねが、大型案件を成功に導く土台となった。そして金子さんは、4年目から3年連続で数百億円規模の案件を担当。2023年度と2025年度には、社長賞を受賞するまでに至った。
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