コラム
「返信不要」と深夜に部下へチャット……これってハラスメントなんですか?(1/3 ページ)
職場で起こりがちなトラブルを基に、ハラスメント問題に詳しい佐藤みのり弁護士が詳しく解説します。
Q&A:これってハラスメント?
職場で起こりがちなトラブルを基に、ハラスメント問題に詳しい佐藤みのり弁護士が詳しく解説します。
※質問は編集部が作成した架空のケースを想定しています。
Q: IT企業でチームリーダーをしている私(40代)は、仕事熱心なあまり、深夜や週末にふと思いついたアイデアや、翌週の確認事項をチャットツール(SlackやLINE)で部下に送る癖があります。
私なりに気を使って、文末には必ず「返信は休み明けでいいよ」「忘れないためのメモなのでスルーして」と付け加えています。
しかし、ある日部下から「深夜や休日に通知が来ること自体が苦痛で、動悸がする。プライベートを侵害されているので、通知を送らないでほしい。これはパワハラではないか」と抗議を受けてしまいました。
私は「見るか見ないかは部下の自由だし、返信を強要していないのだから自由のはずだ。これでは管理職として必要な指示も出せない」と困惑しています。
そこでご質問です。
「返信不要」と断っていても、休日や深夜にチャットを送る行為は、法的に「労働時間」「待機時間」とみなされる可能性がありますか?
また「通知が苦痛」という部下の訴えを無視して送り続けた場合、パワハラや安全配慮義務違反に問われるリスクはありますか?
佐藤みのり 弁護士
慶應義塾大学法学部政治学科卒業(首席)、同大学院法務研究科修了後、2012年司法試験に合格。複数法律事務所で実務経験を積んだ後、2015年佐藤みのり法律事務所を開設。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
部下に「仕事は終わってないですが定時なので帰ります」と言われたら、どう答える?
企業にとって残業しない・させない文化の定着は不可欠だ。しかし――。
部下「出社義務化なら転職します」 上司は引き止めるべきか、去ってもらうべきか
出社義務化で部下が次々辞める時代。管理職はどう向き合えばいいのか――答えは意外なところにある。
オンライン会議中に宅配を受け取る新入社員 叱っていいのか、悪いのか?
何度も続くと気になってくるし、客先での商談となると話も変わってくる。
「残業キャンセル界隈」名乗る若者が増加中…… 上司はどう向き合うべき?
SNS発の「○○キャンセル界隈」が職場にも広がり、「残業キャンセル界隈」を名乗る若手が増えている。背景には働き方改革の誤解や成果への無関心がある。組織の生産性低下を防ぐには?
部下から「給料を上げてください」と言われたら、上司のあなたはどう返す?
もしこんな相談を受けたら、決して避けてはいけない。上司がどう向き合うべきか解説する。
