インタビュー
「布団のまま歩いているみたい」 相手にされなかった“着る暖房”は、なぜ売れたのか(3/5 ページ)
電気代高騰が続く中、発熱装置を使わず体温で暖まる“着る暖房”が支持を集めている。キャンプでの原体験から生まれ、顧客の声を反映し進化を重ねてきた「モモンガ」は、なぜ多くの人に選ばれたのか。
保温性と着心地を追求
昨今の冬物市場では電熱ヒーターを内蔵したウェアも人気だが、モモンガは対照的なアプローチをとっている。「発熱装置を使わず、体温を熱源にするため、熱くなりすぎない。暖房をつけずに長い時間、快適に過ごせる着心地の良さに注力している」と坂井氏は語る。
モモンガが支持される理由は、単なるスペック上の暖かさだけではない。この製品が持つ「情緒的な価値」も理由の一つだ。「この姿に『背徳感』や『イタズラ心』のような自由な気持ちを感じ、楽しんでくれる人も多い」(坂井氏)
購入者からは「夫婦で着用している姿を見て、自然と笑顔になり仲が良くなった」という声も届くという。機能性に加え、日常を楽しくする遊び心もファンを引きつけているようだ。
実用面でのブラッシュアップも欠かしていない。ユーザーの声を反映し、改良を重ねている。第2弾では、裾幅を広げてカーブさせることで、歩きやすさを向上させた。第4弾では、フードを取り外しできるようにした。
最新作では、トイレ用に裾をまくれるファスナーを追加。フロントファスナーを下まで伸ばして着脱を容易にしたほか、収納時のクッションにショルダーベルトを付けて持ち運びやすくした。保温力は従来モデルより10%向上、重量は約17%軽量化した。
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