ココイチも参入した「夜パフェ専門店」 壱番屋はなぜ“甘い夜”に乗り出したのか(5/5 ページ)
「カレーハウス CoCo 壱番屋」などを展開する壱番屋が、M&Aを通じてスイーツ事業に参入した。買収したのは、全国9店舗の「夜パフェ専門店」を運営するGAKU(ガク)だ。その狙いを取材したところ……。
「夜パフェ」は定着するのか
2015年に札幌から始まった「夜パフェ文化」は、全国的に定着していくのだろうか。
櫻井社長は「飲酒や食事の後に甘いものを食べる習慣はブーム以前からずっとあり、一過性の流行りでは終わらないのではないか」と話す。
「もともとあった『食後のデザート』や『2軒目のバー』という文化が組み合わさったのが、イートインスタイルの夜パフェ専門店だと認識しています。『夜パフェ』というとブームのように捉えられがちですが、もともとある文化が広がっている感じなのかなと。夜パフェが新しい外食文化として根付きつつあるような感覚はあります」(櫻井社長)
櫻井社長の視点に付け加えると、Z世代を中心とした「夜カフェ」の広がりも関連しているかもしれない。SHIBUYA109 lab.のトレンド調査によると、2023年のカフェ・グルメ部門の3位に「夜カフェ」がランクイン。コロナ禍が収束し、夜遅くまで営業しているカフェが増え、「居酒屋よりも落ち着いて過ごせる」「お酒を飲まない人も楽しめる」などの理由で人気を集めているそうだ。
そして、その背景には「若者のアルコール離れ」もありそうだ。マーケティング・リサーチ事業などを展開する日本インフォメーションが、20〜26歳を対象に実施した調査によると、「お酒が好きではない」と回答したのは約41%で、女性に限ると約46%だった。「飲めるけれど飲まない」と回答した人は約28%で、こちらも女性では約33%に上昇する。
「飲めない」「飲まない」Z世代女性が増加しており、彼女たちが夜の集いに夜カフェや夜パフェを選んでいる可能性はあるだろう。夜パフェ専門店がさらに広がれば、2軒目はパフェでシメるという人がますます増えるかもしれない。
著者プロフィール:小林香織
1981年生まれ。フリーランスライター・PRとして、「ビジネストレンド」「国内外のイノベーション」「海外文化」を追う。一般社団法人 日本デジタルライターズ協会会員。エンタメ業界で約10年の勤務後、自由なライフスタイルに憧れ、2016年にOLからフリーライターへ転身。その後、東南アジアへの短期移住や2020年〜約2年間の北欧移住(デンマーク・フィンランド)を経験。現地でもイノベーション、文化、教育を取材・執筆する。2022年3月〜は東京拠点。
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