ココイチも参入した「夜パフェ専門店」 壱番屋はなぜ“甘い夜”に乗り出したのか(4/5 ページ)
「カレーハウス CoCo 壱番屋」などを展開する壱番屋が、M&Aを通じてスイーツ事業に参入した。買収したのは、全国9店舗の「夜パフェ専門店」を運営するGAKU(ガク)だ。その狙いを取材したところ……。
全国的に広がる「夜パフェ専門店」
夜パフェのトレンドを振り返ってみると、2015年に札幌で発祥した後、2017年頃から東京でも専門店が増え始め、その後は全国的に広がっている。
例えば、2020年から展開する「21時にアイス」は全国に数十店舗、2021年に誕生した「アイスは別腹」は10店舗前後と徐々に店舗が増えている。いずれもテークアウト業態で、価格は600〜800円が中心。閉店した店舗も複数あり順風満帆とは言い難いものの、少し贅沢(ぜいたく)感のあるアイスを提供して人気を得ているようだ。
21時にアイスでは、近年コラボ展開も多く、アニメ映画『Chao』や台湾の老舗ルームフレグランスブランド「明星花露水(ミンシン・ファールースェ)」などとのコラボ商品も登場した。2025年12月にはセブン-イレブンともコラボし、一部地域のセブンでコラボ商品を発売している。
また、2021年春から展開する夜パフェ専門店「Parfait Bar &VIGO(パフェバー アンドビーゴ)」は、全9店舗に増えている(2月開業予定の2店舗を含む)。同ブランドを運営するCARTON(カートン、千葉県柏市)の櫻井航社長によれば、今後1年以内に約20店舗、2029年までには100店舗まで拡大を見据えているそうだ。
「当社は、もともと千葉の流山おおたかの森でバルを営業していたのですが、店内が密になりやすい業態で、コロナ禍でビストロに業態転換したんです。そこでメニューの一つとして提供していたパフェが注目され、それを目当てに来店する方が増加したため、2021年春に夜パフェ専門店に業態転換しました」(櫻井社長)
提供するのは大人向けのパフェで、旬の食材を使って、スタイリッシュな見た目に仕上げている。アルコールとのペアリングも楽しめるよう設計しており、お酒と一緒に注文する人も多い。毎月、新商品のパフェを発売している。
同社では、千葉県内の流山市と柏市の2店舗以外はフランチャイズ展開となるが、セントラルキッチンを設けて、そこで手作りしたパーツを全店に配送することで品質を維持しているそうだ。
「主な来店者層は、25〜45歳の女性です。平日は午後5時から、週末は日中から営業する店舗が多いのですが、最も混み合うのは午後8〜10時頃ですね。1軒目で食事を楽しんだ後に来店されるケースが多く、客単価はパフェとドリンクで3000円前後です」(櫻井社長)
週末はどの店も行列必至だといい、例えば、蔵前店は1日に約10回転するという。混雑時は60〜90分の時間制限を設けている。
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