100年続く理由は何か ゴディバが変えたこと、変えなかったこと:幸せを届けるチョコづくり(3/5 ページ)
2026年に100周年を迎えたゴディバは、アニバーサリー商品「100年の遊び心 コレクション」を発売している。100年で変わったこと、変わらなかったことを、記念商品に込めた思いと合わせて担当者に聞いた。
世界と日本で支持されてきた“定番の味”
ゴディバの歴史を語る際に、同社が象徴的な存在として位置付けているのが「プラリネ」だ。プラリネとは、一般的にローストしたナッツに砂糖を加えながら炒(い)り、すり潰してペースト状にしたもの。創業者であるピエール・シニア・ドラップス氏によってつくられた自家製のプラリネは、現在も同社の商品設計における基礎的な要素として位置付けられている。
「ハート オブ ゴールド コレクション」などのアソートメント(詰め合わせ商品)では、プラリネの粒が継続的に採用されてきた。見た目やフレーバーは変化してきたが、定番の一角を占めている。
一方、日本市場では季節性を重視した商品も支持を集めてきた。バレンタインやホワイトデーはもちろん、月見や桜など、日本独自の季節感を取り入れた限定商品も、一定の人気を集めている。
100年の間で変わったのは、ヒット商品の形と消費者との距離感だという。創業当初は量り売りが主流で、チョコレートを選び、小箱に詰めて販売していた。それが現在では、完成されたギフトボックスとして提供する形が主流となっている。
また、かつては百貨店を中心とした「特別な日に買うブランド」だったが、近年はカフェやベーカリー「ゴディパン」などの新業態にも拡大。従来のイメージとのバランスを意識しながら、接点の拡大を進めている。
ただ、こうした変化は容易ではない。高級チョコレートとしてのイメージを保ちながら、接点を広げていくには、価格や売り場、商品構成のバランスが常に問われる。
特に日本市場では、ギフト需要への依存度が高いだけに、日常的な利用との距離感をどう埋めていくかは、長年の課題でもある。
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