インタビュー
動画を「わざわざ」手渡せるチェキが登場 なぜ15秒までなのか(2/5 ページ)
スマホで動画を即座に共有できる時代に、富士フイルムは「動画を手渡す」チェキを投入した。撮影時間は最大15秒。その制限には、撮る側と受け取る側の距離を縮めるという、同社なりの思想がある。なぜ15秒なのか、その狙いを追った。
時代を超える「ジダイヤル」機能を搭載
エボシネマは、さまざまな時代をイメージした「ジダイヤル」エフェクトを搭載している。1930年代から2020年代まで10年刻みで選択でき、各エフェクトは、10段階で強度の調整が可能だ。合計100通りの表現を実現する。
2030年代など「未来」を想定したエフェクトも検討したが、未来を創造するのはユーザー自身という考えから省いた。
映像の質感に加え、ノイズやテープ揺れなど、その時代特有の効果も盛り込んだ。音声にもエフェクトを適用し、一部ではフィルムが回る音が撮影中に流れる演出も加えた。
本体は、富士フイルムが1965年に発売した8ミリカメラ「フジカ シングル-8」を意識した縦持ちスタイルとした。その狙いを、instax"チェキ"商品企画の嶋泰寿さんは「動画らしさをデザインからも出したかった」と説明する。
また、ハイブリッドカメラとして初めてファインダーアタッチメントを同梱。ファインダーをのぞいて撮ることで没入感が生まれ、スマホ撮影とは異なる体験を提供する。グリップアタッチメントも付属し、安定して撮影できるよう工夫した。
ただし、ファインダーを常時装着すると、メニュー操作の際に不便になる。そこで液晶モニターとファインダーを使い分けられる設計を採用した。「ユーザビリティと没入感の両立として、いい落としどころになった」(嶋さん)
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