「30代で最年少役員になる」 23歳で「キラキラドンキ」店長を務めるエース社員の仕事観:教えて!あの企業の20代エース社員(3/3 ページ)
「キラキラドンキトナリエ宇都宮店」で、23歳という若さで店長を勤める岡本侑大さん。入社2年目で店長を任された、PPIHのエース社員である。「同期で一番に出世する」と公言し、最年少役員を見据える若きエースに、仕事観やマネジメントで意識している姿勢について聞いた。
「任された側」から「任せる側」へ
かつて、自分自身も売り場を任され、商売の楽しさを知った岡本さん。今は「任せる側」として、スタッフの個性をどう引き出しているのだろうか。
宇都宮店では、発注や陳列だけでなく、店舗装飾などもアルバイトの自由な発想に任せているという。店内の無機質な延長コードにリボンを巻いて飾り付けたり、クリスマスコーナーを一から作ったり。岡本さんはこうしたアルバイトの発想を実現するために、必要な備品をそろえるなどフォローの役割に徹しているそうだ。一方で、ただ任せきりにするのではなく、スタッフが「こうしたい」と言った際、その背景にある意図をしっかりヒアリングし、意思疎通を図ることを大切にしているという。
アルバイトから新卒入社し、2年目で新規店舗の店長を任されるなど、順調なキャリアに見える岡本さん。だが、かつて同期の昇進に悔しさを感じたこともあったという。
「1年目の時に、ある同期が自分より早く担当者(食品責任者)に昇進した時は、猛烈に悔しかったです。『自分にはアルバイトで培った6年のキャリアと熱意があるのに、なぜだ』と。その悔しさをばねに、『遠慮せずにガツガツ聞きに行く』姿勢をさらに加速させ、追い抜くつもりで仕事に向き合った結果が、今の店長就任につながったのだと思います」
真摯に仕事に向き合う岡本さんが、最も大切にしていることは「自分の発言や行動が、常にお客さまのためになっているか」を自問自答することだという。自分のエゴや思い込みではなく、常にお客のカゴの中身を見て、現場で何が起きているかを自分の目で見極めることを大切にしているそうだ。
入社2年目で店長を任された岡本さん。今後は5年以内に大規模な店舗群を管轄する役職である「支社長」(ミリオスター)になること、そして10年後、30代のうちに「最年少で役員」になることを目指しているそうだ。「目標を口に出すのは勇気が要りますが、伝えないと実らない。これからも自分の意志を伝え続け、独自の道を切り拓いていきたいです」
仕事の熱意を恥ずかしがらず表に出し、それに見合った成果をあげ続ける。取材に対応してくれた岡本さんからは、静かな口調とは裏腹に、仕事への熱い思いが伝わってきた。自身の原体験を大切にしながら、若いメンバーをまとめあげ、さらに上を目指す姿に、PPIHのエース社員と称される理由が垣間見えた気がする。
【イベント情報】「ジョブ・クラフティング」のすすめ
仕事の「やらされ感」を「やりがい」に変えるアプローチとして「ジョブ・クラフティング」が注目されています。AIが定型業務を代替する今日、人間は仕事の「意味」を再定義する力が問われています。高モチベーションな業務への集中にはAI活用による効率化も必須条件です。本講演では、職場のレジリエンスを専門とする研究者が、AI時代に従業員の意識と行動を変える実践論を解説します。
- 講演「AI時代に人間らしい働き方を再設計する「ジョブ・クラフティング」のすすめ」
- イベント「ITmedia デジタル戦略EXPO 2026 冬」
- 2026年1月27日(火)〜2月25日(水)
- こちらから無料登録してご視聴ください
- 主催:ITmedia ビジネスオンライン
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
女性駅員がデジタル人材に転身 JR西、コロナ禍の“危機感”から始まった全社DXの舞台裏
コロナ禍を経て、「鉄道一本足打法ではダメだ」という危機感を持ったJR西日本。デジタル技術を活用した業務変革に取り組む同社には、駅員からデジタル人材に転身した社員も。同社のDX推進の現場を取材した。
「仕事は楽な方がいい」 ワイン一筋から「デジタル人材」に大変身 キリンDX道場でベテラン社員が学んだこと
多くの企業がDX人材の育成に課題を抱えている中、キリンHDは2021年から、「DX道場」という独自プログラムを展開。受講者の中には、研究職出身ながら業務自動化ツールを使いこなし、具体的な成果を挙げた例も出ているという。同社に話を聞いた。
きっかけは「やばくないですか?」の一言 アトレのAI活用リーダーが語る、全社を巻き込むコツ
一部の社員だけがAIを使い、組織全体への浸透が進まないという壁に直面する企業も少なくない。そうした中、アトレは3カ月余りでGemini利用率95.5%を達成した。成功の秘訣とは?
「正直、何を言ってるのか──」 SmartHR社長が斬る“SaaS is Dead”論の致命的な勘違い
登録企業数7万社超、従業員データ数で国内最大級の人事プラットフォームを築いてきた同社は、2025年を「AI活用の本格化の年」と位置付ける。業界では「SaaS is Dead」論が喧伝され、AIがSaaSを不要にするとの見方も広がる中、エンジニア出身の経営者が、SaaSの内側で10年を過ごしてきた視点から語るAI時代の生存戦略とは。


