こたつ市場が縮む中で、なぜひのきだったのか? 創業112年の“26.5センチ四方”の挑戦(1/4 ページ)
こたつ市場が縮小する中、創業112年の老舗が挑んだのは、伊勢神宮ゆかりの東濃ひのきを使った26.5センチ四方の小型こたつ。香りや素材感で「暮らしの質」を提案する新戦略とは。
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伊勢神宮ゆかりの「檜(ひのき)」を使った小型暖房器具が、じわりと広がっている。こたつ用ヒーターで国内シェア8割を占めるメトロ電気工業(愛知県安城市)が開発した「天然木 和み小暖 檜の香(ひのか)」(以下、檜の香)だ。
足元に設置しブランケットを併用することで、省スペース型のパーソナル暖房として提案する。暖房手段の多様化によって、こたつ市場が縮小する中、同社は素材や香りで「暮らしの質」を高める付加価値型の製品開発にも力を入れている。
檜の香は、岐阜県産の銘木「東濃ひのき」を使用している。伊勢神宮の式年遷宮の御用材にも選ばれる高品質な木材だ。同社によると、スイッチを入れなくてもひのきの香りを楽しめるが、暖房を入れるとさらに香りが部屋全体に広がるという。
サイズは約26.5センチ四方、重さは約2.5キロ。消費電力は100ワットの省エネ設計で、軽量化により利用シーンを限定しない仕様だ。価格は2万9800円。
木工職人が一つ一つ手作業で研磨し、角に丸みを帯びた立方体に仕上げるなど、外観にもこだわった。木材をパズルのように組み合わせる伝統技法「升組み」を採用し、高い強度と変形のしにくさを両立。同じ木目のものはなく、すべてが一点物だ。
使用を重ねる中で、香りが薄くなった場合は、紙やすりで表面を磨けば香りがよみがえる。「天然木の経年変化を楽しみながら、長く使い続けられる設計とした」と同社の企画担当者は語る。
2025年10月、応援購入サービス「Makuake」で先行販売したところ、初日に目標金額(30万円)を達成。最終的に目標金額の273%を達成して、11月からは一般販売を開始した。持ち運び可能なパーソナルこたつは1万円前後の製品が多いので、本製品はやや高額な部類に入るが、同社によると「想定を上回る売れ行き」だという。
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