こたつ市場が縮む中で、なぜひのきだったのか? 創業112年の“26.5センチ四方”の挑戦(4/4 ページ)
こたつ市場が縮小する中、創業112年の老舗が挑んだのは、伊勢神宮ゆかりの東濃ひのきを使った26.5センチ四方の小型こたつ。香りや素材感で「暮らしの質」を提案する新戦略とは。
問われる価値の提示
メトロ電気工業は自社ブランド製品の強化も進めている。国内シェア約8割という安定したOEM事業を持ちながら、なぜ自社ブランドに踏み出すのか。担当者は「これまで技術を蓄積してきたが、これからは価値の提示の仕方も問われる。自社ブランドの取り組みは、これまで培ってきた技術の使い方を自ら定義し直す試みだ」と語る。
同社は檜の香のほか、天然木の外枠を使ったフットヒーターや「昭和100年」にちなんだレトロデザインのこたつなど、情緒的な価値を訴求する製品を投入している。ひのきを生かした製品についても、第2弾の発売に向けて企画を進めているという。
こたつは日本の生活文化を象徴する存在だ。形は変わっても、「人が落ち着ける場をつくる」という本質は変わらない。こたつ離れが進む中で、創業112年の老舗メーカーがどのような「暮らしの質」を提案していくのか、注目される。
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