インタビュー
こたつ市場が縮む中で、なぜひのきだったのか? 創業112年の“26.5センチ四方”の挑戦(3/4 ページ)
こたつ市場が縮小する中、創業112年の老舗が挑んだのは、伊勢神宮ゆかりの東濃ひのきを使った26.5センチ四方の小型こたつ。香りや素材感で「暮らしの質」を提案する新戦略とは。
「自分へのご褒美」需要を捉えた
応援購入サービスを活用した狙いは、価格が受け入れられるかどうかや、市場の反応を検証するためだった。担当者は「機能や仕様だけで評価される製品ではなく、素材や空間の価値に対する共感が重要になる。価値観を共有できるユーザーとの対話の場として活用した」と振り返る。
当初はギフト需要も見込んでいたが、実際には「自分へのご褒美」として購入する人が多かったという。利用シーンとしては、書斎での読書や晩酌など、自宅で過ごす時間の質を高めたいというニーズが目立った。
購入者からは「香りに癒やされる」「暖まり方がやわらかい」「インテリアとして美しい」といった声が寄せられている。暖房としての機能面だけでなく、素材や空間の価値への共感が購買動機の中心となっている。
メトロ電気工業が掲げる「モノから、コト・トキへの価値転換」が市場に受け入れられていることが、購入者の声からもうかがえる。
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