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サーモンはどうやって寿司市場を制したのか寿司ビジネス(3/3 ページ)

1980年代、日本で生食されていなかったサーモンが寿司ネタへと転換した。養殖技術の進化と現場の気付き、そしてノルウェーの輸出戦略が重なり、いまや定番となったサーモン寿司の誕生と、その裏にあるビジネスの構図をたどる。

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寿司ビジネス』(ながさき一生/クロスメディア・パブリッシング)

 やがてサーモンは大手寿司チェーンにも採用され、一気に定番ネタへと成長していきます。歩留まりもよく、加工しやすくて冷凍にも耐えられる。白いシャリに映えるサーモンピンクの鮮やかな色は見た目にも華やかで、消費者の目をひきます。脂があり、味が分かりやすいことも、幅広い層に受け入れられた理由でしょう。こうしてサーモンは、マグロと並ぶ人気ネタへと定着していきました。

 このようにして、「サーモンは生で食べる寿司ネタ」へと価値が大きく変わりました。その背景には、養殖という生産技術、現場での観察眼、そして日本の食文化の柔軟さがありました。

この記事は、『寿司ビジネス』(ながさき一生/クロスメディア・パブリッシング)に掲載された内容に、編集を加えて転載したものです。


著者プロフィール:

ながさき 一生 1984年、新潟県糸魚川市にある「筒石」という漁村の漁師の家庭で生まれ育ち、家業を手伝いながら育つ。2007年に東京海洋大学を卒業後、築地市場の卸売企業に就職し、水産物流通の現場に携わる。その後、東京海洋大学大学院で魚のブランドや知的財産の研究を行い、2010年に修士課程を修了。


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