なぜ、バッグが“じゃらじゃら”になったのか 韓国発「カスタムキーリング」の正体(4/4 ページ)
チャームやチェーンなどをバッグにじゃらじゃらと付ける「じゃら付け」が流行している。そんな中、各地に「カスタムキーリング」の専門店が登場、若い女性が連日来店しているという。自己流の装飾は、なぜ高い人気を得ているのか。
次の流行は「カスタムボールペン」?
バッグにじゃらじゃらとキーリングを付ける文化は、なぜ流行したのか。辻氏に聞いてみた。
「低コストで自己表現ができるのが、支持されている一番の理由だと思います。若年層は『周囲とカブりたくない』という価値観が強いんですよね。物価高によりバッグをいくつも買うのが難しい状況の中、チャームを日替わりで付け替えることで、ファッションを楽しんでいる人が多いようです。キーリング以外にも、『カスタム時計』や『カスタムメガネ』などが登場していて、これも本体に小さなチャームをたくさん付けるものです」
今後の展開について尋ねると、自社ブランドの「キム・ジェイク」の店舗拡大に加え、新たに「カスタムボールペン」の専門店を開業する予定だという。
「今年の1月から、韓国では『カスタムボールペン』が大流行しています。これはボールペンの軸に好みのチャームを取り付けるものです。ソウルにある東大門市場(トンデムン・シジャン)内には、カスタムボールペンの専門店が30ほどあり、若い女性でにぎわっています」
このトレンドをいち早く日本で展開しようと、新大久保にカスタムボールペン専門店「デコラボ」を3月1日に開業するそうだ。「あらゆるものがカスタムの対象になり、文化として定着していくのではないか」と辻氏は考えを示した。
言われてみれば、2025年の流行語大賞にノミネートされた「ぬい活」や「麻辣湯」もカスタマイズ性が高い。「自分らしさの表現」は、現代のトレンドに欠かせない要素なのかもしれない。
著者プロフィール:小林香織
1981年生まれ。フリーランスライター・PRとして、「ビジネストレンド」「国内外のイノベーション」「海外文化」を追う。一般社団法人 日本デジタルライターズ協会会員。エンタメ業界で約10年の勤務後、自由なライフスタイルに憧れ、2016年にOLからフリーライターへ転身。その後、東南アジアへの短期移住や2020年〜約2年間の北欧移住(デンマーク・フィンランド)を経験。現地でもイノベーション、文化、教育を取材・執筆する。2022年3月〜は東京拠点。
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