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犬山観光、V字回復の裏で何が? 食べ歩きブームとゴミ問題、外国人への偏見……「急いだら絶対にいかん」と仕掛け人地域経済の底力(2/4 ページ)

19万人まで落ち込んだ来場者を3倍以上に押し上げた愛知県犬山市。復活の鍵は、住民自らがルールを決める「串グルメ」の誕生だった。成功の裏で噴出するゴミ問題や住民摩擦に、仕掛け人はどう向き合ったのか。地方創生の光と影、20年の執念に迫る。

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シニアから家族連れ、そして若者へ

 キャンペーンから3年経つと、観光客が急増。2011年には犬山城の入場者が再び40万人を突破した。客数の増加とともに、客層にも変化が表れた。


犬山城と木曽川(筆者撮影)

 活気が戻り始めた2010年代前半、それまでシニア中心だった来訪者に家族連れが加わった。街に新しい店ができ、子ども連れで楽しめるコンテンツが増えると、さらに客層が広がった。

 次の転機は2015年前後だ。この頃から若者客の来訪が増加した。その背景にはスマートフォンやSNSの普及がある。「古い城下町に新しい食べ物がある」「レトロでエモい」などといった、若者の「撮りたい」「シェアしたい」という欲求を刺激した。

 さらに、2023年以降はインバウンド需要が急拡大した。背景には日本のリピーター客の増加がある。「初めて日本に来た人が犬山を訪れるのは、かなり珍しいケースでしょう(笑)。ほとんどは東京か京都へ行きます。ただ、何度も来日するうちに、犬山を見つけて足を運んでくれる人も出てきたのです」と後藤氏。中部国際空港への直行便のある台湾、中国、香港、韓国からの来訪が特に目立つそうだ。

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