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広がる「月曜日はあえて頑張らない」働き方 「サボり」と責める前に、企業が見直すべき「余白」の意義河合薫の「社会を蝕む“ジジイの壁”」(2/3 ページ)

週初めの月曜日に、憂鬱な気持ちになるビジネスパーソンは少なくないでしょう。これは「ブルーマンデー」と呼ばれるストレス症状です。そんなブルーマンデーの対処法として、米国で話題になっているのが「ベア・ミニマム・マンデーズです。

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ベア・ミニマム・マンデーズを戦略的に取り入れる

 そんな中、ブルーマンデーの解消に動き始めた企業も出てきました。以前、講演会でうかがったある中小企業では、月曜日を午後からの出社に変更し、生産性向上につなげていました。

 「月曜の午前中に会議をやっていたのですが、あるとき『午後に変更できないか?』と部長から言われたんです。『持病があって、主治医の先生が月曜の午前しかいない』と。メンバーに聞いたら、その中の1人から『サザエさん症候群対策になりますね』と言われました。私も、月曜の朝はなんだか調子がでなかったので『じゃあ、やってみよう』ということになりましてね」

 「そうしたら、みんないい顔で出社してくる。中には、カフェで資料作ってきた、なんて社員もいました。月の労働時間の削減にもなったし、生産性は明らかに向上した。前の週の金曜日に仕事が集中しているので『土日ゆっくり休んで、月曜の朝もゆっくりできると思うだけでがんばれる』という意見もあります」

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ある中小企業では、ベア・ミニマム・マンデーズを戦略的に取り入れた(提供:ゲッティイメージズ)

 この成功例が示しているのは、ベア・ミニマム・マンデーズを単なる個人の「サボり」ではなく、組織の戦略として取り入れることの有効性です。企業がブルーマンデー対策として実践すべきことはシンプルです。

  • 「月曜午前」のミーティング禁止令: 緊急時以外は会議を入れず、各自が週の優先順位を整理する時間を保証する
  • 「週の目標」を金曜に前倒し設定: 金曜の退勤前に翌週のタスクを整理し、月曜は「準備ゼロ」でスムーズに始動できる環境を作る
  • 月曜の「スロー・スタート」を公式化: 出社時間の柔軟化やリモートワークを推奨し、通勤ストレスを軽減する
  • タスクの透明化と分担の可視化: 業務の偏りをチーム全体で共有・調整し、特定の誰かへの負担集中を防ぐ

 「休む権利」を個人の責任にするのではなく、チーム全体の生産性を高めるための「戦略的な余白」として位置付ける。そうした意識変革こそが、誰もが健やかに働ける職場を作る鍵となるはずです。

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