祇園に「1泊300万円の部屋」 泊まる人は何をしているのか 帝国ホテルの総支配人に聞いた:インタビュー劇場(不定期公演)(4/5 ページ)
京都・祇園に2026年3月、最高1泊300万円の客室を備えた帝国ホテル京都が開業した。歴史的建築「弥栄会館」を改修したホテルだ。最高級スイートの中はどんな空間なのか。宿泊客はどんな滞在を楽しんでいるのか。総支配人に話を聞いた。
歌舞練場が近くにある部屋
土肥: 1泊300万円の客室のほかに、気になったのは「和室タイプの部屋」(1泊20万8800円から)でした。帝国ホテルにとって、和室は初めてだそうですね。客室には畳が敷かれ、その上にベッドが置かれている。国産の木をふんだんに使っていることをウリにしていますが、最大の特徴は、窓から祇園の街並みを眺められること。
細い路地を歩く芸妓さんや舞妓さんの姿も見え、まさに「これぞ祇園」という雰囲気を感じられますよね。坂田さんが個人的に気に入っている客室はどこでしょうか?
坂田: すぐ隣に、歌舞練場がある客室(1泊62万2400円から)ですね。部屋の広さは103平方メートルで、バルコニーが13平方メートル。
ホテルで宿泊する際、客室の隣に建物があると「ちょっと嫌だな」「景観が悪いな」と感じることがあるかと思うのですが、ここは違う。歌舞練場とは、芸妓さんや舞妓さんが舞や芸を披露する劇場であり、日々の稽古が行われる場所でもあるんですよね。
ホテルのオープンにあたって、私は準備に追われていましたが、彼女たちのハードワークぶりを目にしてきました。日本の伝統芸能を伝承するにあたって、稽古はとても重要なんですよね。
京舞、能、三味線など、多くのことを身に付けなければいけません。大変なカリキュラムをこなしながら、忙しい毎日を送っている。個人的に、彼女たちには敬意を抱いていますので、歌舞練場がすぐ近くにある客室が好きですね。
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