なぜ、ニトリが40万円マットレス? AIで変わる“寝心地”の売り方(1/4 ページ)
ニトリは、AIが寝る人の体格や寝姿勢を検知し、硬さを自動調整する「AIマットレス」を発売する。約1万人の体格データを基にしたアルゴリズムを採用。手ごろな価格で知られるニトリが、高価格帯に参入する狙いは何か。
ニトリが「AIマットレス」(39万9900円)を4月下旬に発売する。約1万人の体格データをAIで分析したアルゴリズムに基づき、内蔵のエアスプリングが寝る人の体に合わせて硬さを自動調整する。手ごろな価格と機能性で支持を集めてきたニトリが、なぜ40万円近いマットレスを発売するのか。
AIマットレスは、身長・体重・寝姿勢を感知し、エアスプリングの硬さを自動で調整する「自動適応モード」、全身や腰など部位を指定したストレッチが可能な「リラックスモード」、人が心地よいと感じる約30度を目安に腰・脚を中心に温める「ヒーターモード」の3つの機能を搭載している。
自動適応モードは、マットレスに横になると約30秒で体の各部位に応じた硬さ調整が完了する。寝返りで姿勢が変わると、再び自動で最適な硬さに調整し直すなど、一晩中、体に合った状態を維持する。
この自動調整を支えるのが、約1万人分の体格データだ。睡眠時の姿勢や体格ごとに体圧のかかり方をAIが分析し、体の部位別に最適な硬さを導き出すアルゴリズムを構築して製品に搭載した。
なお、「AI」をうたっているものの、製品自体に学習機能があるわけではない。AIが担ったのは、開発段階でのデータ分析であり、そこから導き出された調整ルールを製品に組み込んでいる。サイズはシングル(幅97×高さ26×奥行き195センチ)のみで、モードの切り替えやタイマー操作は、付属のリモコンで行う。
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