なぜ90万人が来た? いま「分かる!」が止まらない展示の秘密(5/5 ページ)
「日常に潜むいい人に光を当てる」をコンセプトにした企画展「いい人すぎるよ展」が、若者たちに好評だ。2023年から過去4度の開催で累計90万人以上を動員。2025年には韓国や台湾などアジア5都市でも開催した。なぜ“共感を呼ぶ展示”が人気なのか取材したところ……。
なぜベストセラーになった?
「ざんねんないきもの展」はファミリー層を中心に好評だというが、その理由はどこにあるのか。共同運営する高橋書店の大久保氏は、「共感」のワードを挙げた。
「書籍がベストセラーになったのは、子どもたちの共感を得ているからだと思っています。従来の生き物図鑑は、子どもに『強くなってほしい、成功体験をさせたい』といった保護者の思いから、『強い』『速い』といった特徴を持つ生き物に焦点を当てたものが中心でした。しかし、多様性が叫ばれるようになったこともあり、これまであまり語られてこなかった“意外な一面”を紹介したところ、おもしろがってもらえたのです」(大久保氏)
『ざんねんないきもの事典』は小学校3年生の男子をメインターゲットにしているが、第10弾まで刊行された現在は、大人も含めた幅広い層に支持されている。「進化の過程で起きた生き物の弱いところや変わったところに着目することで、励まされる部分があるのかもしれません」と大久保氏は話した。
4月20日には、第11弾となる『新ざんねんないきもの事典 昔のざんねん、今のざんねん』を発売予定で、今後も毎年1冊ずつ刊行していく方針だという。
著者プロフィール:小林香織
1981年生まれ。フリーランスライター・PRとして、「ビジネストレンド」「国内外のイノベーション」「海外文化」を追う。一般社団法人 日本デジタルライターズ協会会員。エンタメ業界で約10年の勤務後、自由なライフスタイルに憧れ、2016年にOLからフリーライターへ転身。その後、東南アジアへの短期移住や2020年〜約2年間の北欧移住(デンマーク・フィンランド)を経験。現地でもイノベーション、文化、教育を取材・執筆する。2022年3月〜は東京拠点。
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