なぜ90万人が来た? いま「分かる!」が止まらない展示の秘密(4/5 ページ)
「日常に潜むいい人に光を当てる」をコンセプトにした企画展「いい人すぎるよ展」が、若者たちに好評だ。2023年から過去4度の開催で累計90万人以上を動員。2025年には韓国や台湾などアジア5都市でも開催した。なぜ“共感を呼ぶ展示”が人気なのか取材したところ……。
25万人が訪れた「ざんねんないきもの展」
サンシャイン水族館でも、常設展示とは別料金の「特別展」において、共感を呼ぶ展示がヒットしている。人気書籍『ざんねんないきもの事典』とコラボし、2017年に初開催した「ざんねんないきもの展」は、約5カ月間で約17万人を動員。これは、2014年から3回開催し、累計約65万人を動員した大人気の特別展「もうどく展」に並ぶ反響だという。
2020年10月〜2021年5月に実施した第2弾の「ざんねんないきもの展」は、ちょうどコロナ禍で外出しづらいタイミングだったが、それでも累計約8万人を動員。そして、約5年ぶりに3月13日から第3弾が始まった。そこで、3月11日に開催された報道陣向けの内覧会に参加した。
小規模なスペースで開催されている特別展は、事前予約不要、単独入場券が600円(対象施設・イベントを利用した場合は400円)。会場では、生き物の展示の横に、「何が残念なのか」を説明する文章とイラストが掲示されている。
「アワビの顔はこわすぎる」「チンアナゴはおくびょうすぎて餓死する」など、一般的な水族館では見られないないような紹介文が並ぶ。また、「ヒラリーカエルガメ」や「グラスフロッグ」など聞き慣れない生き物も展示されていて、子どもの知的好奇心を刺激する要素もある。
同企画を担当する上市氏は、「ざんねんないきもの展」のこだわりをこう説明した。
「特別展は、魚だけでなく両生類や爬虫類などバラエティーに富んだ生き物を扱っています。また、今回の展示では、館内とは異なり『この生き物のここを見てほしい』と残念な点にフォーカスして、生態を解説しています。書籍に掲載されている生き物以外に、ここでしか見られない飼育スタッフ視点の『ざんねんないきもの』も展示しています」(上市氏)
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