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Netflix→劇場公開で“興収10億円”突破 『超かぐや姫!』が生んだ新しいヒットの形(3/6 ページ)
オリジナルアニメ映画『超かぐや姫!』が、異例のヒットを記録。Netflix配信後、1週間限定の劇場上映も好評で延長され、累計興行収入は10億円を突破した。Netflixと映画館は互いに競合しないのか? 観客は配信で見れるのになぜ劇場を訪れるのか? アニメを中心に映像ビジネスに関する報道・研究を手掛けるジャーナリストの数土直志氏に話を聞いた。
Netflixで見れるのに、なぜ映画館に訪れるのか
すでにNetflixで配信されている作品にもかかわらず、なぜ観客は映画館に足を運ぶのか。数土氏は「配信での視聴と劇場鑑賞は、根本的に異なる体験だ」と話す。
配信やテレビで作品を見る場合、多くは「作品そのものを楽しみたい」といった動機が中心になる。一方で映画館は、単に作品を視聴する場にとどまらず、同じ作品を好む観客同士が空間を共有する“体験型エンターテインメント”としての側面があるという。
数土氏は現在の映画館での鑑賞について、ライブやコンサートに近い存在だと捉える。会場に足を運び、その場の空気感や高揚感を味わう。そうした体験価値が重視されているのだ。
こうした映画館ならではの価値は『超かぐや姫!』のような作品と特に相性が良い。本作は音楽やライブ配信を軸にした演出が多く、大画面・大音量で楽しみたいというニーズが強い。自宅での視聴とは異なる没入感が、映画館を訪れる動機の一つになっているとみられる。
数土氏は「配信で楽しんだ作品を、今度は劇場で体感したいという流れが生まれている。先に配信してファンになってもらい、その後イベント的に劇場へとつなげた形がヒットの要因の一つになったのではないか」と分析した。
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